近年、釣りブームの拡大とともに、各地の海や堤防、磯場には多くの釣り人が集まるようになりました。
しかし一方で「釣り人=ゴミを捨てる人」というイメージが広がってしまっている現実もあります。
その原因は、ほんのわずかな心無い行動にあります。
エサ袋、仕掛けゴミ、空き缶…特に目立つ釣り場のごみ
釣り場に放置されるゴミの多くは、実は釣りに関連するアイテムが中心です。
・ビニール袋(エサ袋、氷袋など)
・仕掛けのパッケージ
・使用済みの仕掛けやハリス
・飲料の空き缶・ペットボトル
・タバコの吸い殻
特に今回の写真のように、中身がエサ関連ばかりのビニール袋がそのまま捨てられているケースも珍しくありません。
放置されたゴミは風で飛ばされ、波に流され、やがて海洋ごみにもつながります。
ほんの一部の人の行為が、すべての釣り人のイメージを悪くする
ほとんどの釣り人はマナーを守り、自分のゴミを持ち帰っています。
しかし、数%にも満たない「捨てる人」の存在が悪目立ちし、その影響は非常に大きくなります。
・釣り禁止エリアの拡大
・漁港や堤防の立ち入り制限
・釣り人全体への偏見
・釣り人口のイメージダウン
せっかく釣り文化が広がり、家族連れや初心者も楽しめるレジャーになりつつある中で、これは大きな損失です。
「釣り人はゴミを持ち帰る」が当たり前になるために
ではどうすればいいのでしょうか。
実は特別なことは必要ありません。
基本は以下のシンプルな行動です。
・持ち込んだゴミは必ず持ち帰る
・落ちているゴミも可能なら一つ拾う
・仕掛けパッケージは事前に開封して持ち込みゴミを減らす
・釣り仲間同士でも声を掛け合う
小さな積み重ねが大きな信頼を生みます。
釣り場はみんなの場所、守るのもみんなの役割
釣りは自然相手の素晴らしい趣味です。
きれいな海で魚と遊ばせてもらっている以上、釣り場の環境を守るのは私たち釣り人の最低限のマナー。
「釣り人は綺麗好きだ」「釣り人はゴミを拾う人たちだ」
そんなイメージが広がれば、釣り人に対する地域の理解も大きく変わっていきます。
まとめ:ほんの一人の行動が未来を左右する
釣り人=ゴミを捨てる、という悪いイメージを払拭できるのは、私たち釣り人自身です。
ほんの一人の無責任が、釣り全体を衰退させかねません。
逆に、ほんの一人の善意が、釣りの未来を守っていきます。
これからも美しい海を次世代に残すために、一人ひとりの心がけを大切にしていきましょう。


