夏になると悩まされる「蚊」。
私たち人間はよく刺されますが、実は蚊は人間以外の動物もターゲットにしています。
今回は、「蚊はどんな動物の血を吸うのか?」「他の動物を吸った蚊に刺されたら危険なのか?」について詳しく解説します。
釣り・アウトドア・登山・農作業など自然とふれあう人も必見です。
蚊は人間だけを刺しているわけではない
実は、蚊は非常に幅広い生き物から吸血しています。
種類によって好みがあり、狙う相手が違います。
蚊が吸血する主な動物たち
・哺乳類全般(牛、馬、豚、犬、猫、シカ、イノシシなど)
・鳥類(ニワトリ、カラス、スズメ、野鳥など)
・爬虫類・両生類(カエル、トカゲ、ヘビなど)
・一部の魚類(希少例)
・人間
たとえば、イエカ(アカイエカ)は鳥や哺乳類の両方を吸血します。
ヒトスジシマカ(ヤブカ)は人を好みますが、犬猫も吸血します。
ヤブカの仲間の中にはカエルの血を吸う種類もいます。
蚊の種類ごとに「好みのターゲット」が違う
| 蚊の種類 | 主な吸血対象 | 備考 |
|---|---|---|
| ヒトスジシマカ | 人間・犬・猫 | 日本で最も多く見られる蚊 |
| アカイエカ | 鳥類・人間・哺乳類 | 鳥インフルエンザ媒介 |
| コガタアカイエカ | 豚・馬・鳥・人間 | 日本脳炎の媒介種 |
| マラリア蚊(ハマダラカ) | 主に人間 | 日本では現在ほぼいない |
| ウシバエ蚊 | 牛・馬 | 農場に多い |
他の動物の血を吸った蚊に刺されると病気になるの?
結論から言うと
「すぐに感染するわけではないが、リスクはある」
です。
蚊の吸血が感染症を媒介する仕組み
-
動物Aの血を吸う(病原体を取り込む)
-
蚊の体内で病原体が一定期間増殖
-
人間を刺したときに病原体が移動する
このプロセスを経て初めて感染が成立します。
つまり、単に他の動物の血を吸っただけでは感染しません。
代表的な蚊媒介感染症と動物との関係
| 病名 | 関係動物 | 蚊の種類 | 日本での現状 |
|---|---|---|---|
| 日本脳炎 | 豚・鳥 | コガタアカイエカ | まれに発生 |
| ウエストナイル熱 | 鳥 | アカイエカ | 日本ではほぼ報告なし |
| マラリア | 人間 | ハマダラカ | 日本では海外渡航由来のみ |
| デング熱 | 人間 | ヒトスジシマカ | 数年前に国内流行例あり |
なぜ動物を吸った後も人を刺すの?
蚊は満腹になれば一度吸血をやめますが、産卵後は再び吸血を行います。
その際、吸血対象を柔軟に変える習性があります。
・人→犬→猫→鳥→人
という具合にターゲットが変わることも珍しくありません。
この「移動」が感染症拡大の原因になります。
まとめ:自然界で蚊は「血液のハブ」
・蚊は人間以外にも多くの動物の血を吸う
・動物と人間の間を行き来することで感染症を媒介する
・感染は「吸っただけ」ではなく体内でのウイルス増殖が必要
・日本では病気の危険は比較的少ないが油断は禁物
釣り・アウトドア・登山で気をつけたいこと
・蚊に刺されるリスクは「森」「沼地」「田んぼ周辺」で高まる
・動物の多い場所=感染症リスクもわずかに高くなる
・防虫スプレー・長袖・風を利用するのが有効


