魚につく「菌」「寄生虫」「ウイルス」はすべて異なるもので、意味も作用も違います。それぞれの違いを釣り人や魚を扱う人にも分かりやすく、以下のように整理してみましょう。
● 菌(きん)=細菌(バクテリア)
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目に見えない微生物
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単細胞の生物で、生きたまま魚の体表や内臓に付着
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常温放置や水分が多い環境で爆発的に増殖
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例:腸炎ビブリオ、大腸菌、リステリア菌
👉 腐敗や食中毒の原因になるものが多いです。
● 寄生虫(きせいちゅう)
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魚の体内や筋肉、内臓に「寄生」して栄養を吸収
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肉眼で見えるサイズのものが多い
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通常、魚が生きている時から体内に住み着いている
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例:アニサキス、クドア、ブリ糸状虫
👉 刺身などで食べると腹痛・嘔吐・アレルギーを引き起こすことがあります。
● ウイルス
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細菌よりさらに小さい存在で、「自分では増殖できない」
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魚の細胞に入り込み、増殖して病気を引き起こす
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魚病の原因になるが、人には感染しないものが多い
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例:鯛のイリドウイルス、養殖魚に多いウイルス性出血病
👉 基本的には人への直接的リスクは少ないですが、注意は必要。
● まとめ:菌・寄生虫・ウイルスは「まったくの別物」
| 種類 | サイズ | 見えるか | 危険性の対象 | 主なリスク |
|---|---|---|---|---|
| 菌 | 微生物(μm) | 見えない | 人間 | 食中毒、腐敗 |
| 寄生虫 | 小動物(mm) | 見える | 人間 | 嘔吐、下痢、寄生 |
| ウイルス | 超微小(nm) | 見えない | 主に魚自身 | 魚病の流行、漁業被害 |
● 魚を安全に食べるためには?
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菌 → 真水で洗浄し、5℃以下で冷やす
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寄生虫 → 目視確認+加熱 or 冷凍
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ウイルス → 魚病として流通前に対処されている
- どれも「魚にとってのリスク要素」ではありますが、
それぞれの特徴と対処法を知っていれば、安心して魚を食べられます。


