夏になると多くの人が悩まされる「蚊に刺された痒み」と「ぷっくり腫れる症状」。
誰もが経験するこの現象ですが、「なぜ痒くなるのか?」「どうして腫れるのか?」を正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、蚊に刺されたときに体内で起きる反応を、医学的・生物学的な視点からわかりやすく解説します。
虫刺され対策や痒みを抑えるポイントもあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
蚊に刺されると「痒くなる」理由とは?
・原因は「蚊の唾液」にあり!
蚊に刺されたとき、実際には**「刺される」というより「吸われる」という表現が正確です。
蚊の口は、皮膚に細いストロー状の針を差し込み、血を吸うと同時に「唾液(だえき)」**を注入します。
この唾液には以下のような成分が含まれています。
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血液の凝固を防ぐ成分(抗凝固物質)
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痛みを感じにくくする麻酔成分
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血管を広げて吸血をスムーズにする成分
・唾液に対する「アレルギー反応」
体にとって蚊の唾液は異物。
この異物が体内に入ってくると、私たちの免疫システムはこれを排除しようとします。
具体的には、ヒスタミンという物質が分泌され、血管が拡張。
このヒスタミンが神経を刺激することで、**「痒み」**が発生するのです。
なぜ「腫れる」のか?
蚊の唾液に含まれる物質と、体の免疫反応によって以下の変化が起こります。
・血管が広がる
ヒスタミンにより毛細血管が拡張され、血液や体液が集まりやすくなります。
・血管から水分が染み出す
血管の壁が一時的に緩み、水分や白血球が皮膚の中に染み出すことで、ぷっくりと腫れたように見えるのです。
これがいわゆる「蚊に刺された後の赤いふくらみ」の正体です。
なぜ人によって反応が違う?
・体質や年齢の差
蚊の唾液に対するアレルギー反応の強さは、人によって異なります。
中にはほとんど腫れずに済む人もいれば、激しく腫れて水ぶくれになる人も。
特に子どもや皮膚の敏感な人、高齢者は症状が出やすい傾向にあります。
・刺された経験の有無も関係
蚊に刺されることにより体が慣れて、反応が軽くなる人もいれば、逆にアレルギー反応が強くなる人も。
これは**「遅延型アレルギー」や「即時型アレルギー」**など免疫の仕組みによって異なります。
痒みや腫れを抑える対処法
刺された後の痒みや腫れには、以下のような方法が有効です。
・すぐに冷やす
→ 血管を収縮させ、ヒスタミンの拡散を抑えます。
・市販のかゆみ止めを塗る
→ 抗ヒスタミン成分やステロイド配合の薬が効果的。
・かきむしらない
→ 皮膚を傷つけてしまい、とびひや感染症の原因になることも。
まとめ:蚊の唾液と体の防御反応が「痒みと腫れ」の原因
蚊に刺されると痒くなり、腫れるのは、すべて蚊の唾液に対する免疫反応によって起こる現象です。
蚊の唾液を異物として認識した体が、ヒスタミンを出して血管を拡げ、それが「痒み」と「腫れ」の原因となります。
刺されたときは、早めの冷却や塗り薬による対処がカギ。
そして蚊に刺されないためには、虫除けスプレーや長袖の着用など、予防策も大切です。


