釣り人の間でよく聞かれるウワサ──
「寒グレは絶品だけど、梅雨グレは味が落ちる」。
冬場に釣れる“寒グレ”は、刺身・焼き・煮付けなんでも美味しい高級魚として知られています。
一方で、6~7月の“梅雨グレ”は、「脂がない」「水っぽい」「臭みがある」などの声も。
では本当に、梅雨グレは不味いのでしょうか?
科学的根拠と釣り人の実体験から、真相に迫ります。
■ まず「寒グレ」と「梅雨グレ」とは?
● 寒グレ(かんぐれ)
・12月~2月にかけて釣れる冬のグレ
・水温が下がることで脂肪がたまりやすく、身が締まる
・「寒ブリ」同様、“冬は魚が美味くなる”の典型例
● 梅雨グレ(つゆぐれ)
・6月~7月の梅雨時に釣れるグレ
・雨による塩分濃度の変化、産卵後の疲労などで、味が不安定になりがち
■ 【科学的比較】寒グレ vs 梅雨グレ の味と栄養成分
| 項目 | 寒グレ | 梅雨グレ |
|---|---|---|
| 脂肪量 | 多い(約10~12g/100g) | 少なめ(約3~6g) |
| 身質 | 締まって弾力あり | 柔らかめでやや水っぽいことも |
| うま味成分(イノシン酸) | 高い | やや低下傾向 |
| 鮮度保持力 | 長持ち | 崩れやすい傾向あり |
| 調理適性 | 刺身・焼き・煮付け◎ | 加熱調理向き、刺身は好みが分かれる |
■ 梅雨グレが「不味い」と言われる理由とは?
● 理由①:産卵直後で体力消耗
多くのグレは春~初夏に産卵を終えるため、梅雨グレは痩せて脂が抜けた個体が多い。
これは味に直結します。
● 理由②:雨で塩分が薄くなる
雨量が多いと海水の塩分濃度が下がり、魚の体内環境も変化して、味や身質に影響が出やすい。
● 理由③:水温が高まり始め、身が緩む
気温とともに海水温も上昇し、鮮度落ちが早くなるため「臭い」と感じることも。
※正しく処理すれば臭みはほぼ消せます。
■ でも「梅雨グレは不味い」は半分ウソ!
以下のような条件をクリアすれば、梅雨グレでも十分に美味しい個体が存在します。
✔ 産卵前の個体(地域差あり)
✔ 大型個体(40cm超)は脂残りが良い
✔ 活締め&血抜きして冷却したグレは、身が安定する
✔ 刺身でなく、焼き・ムニエル・煮付けにすれば旨味が増す
つまり、「不味いのではなく、“扱い方”と“個体差”で差が出る」のが梅雨グレ。
■ AIの結論:「寒グレ=美味」は正解、でも「梅雨グレ=不味い」は早計!
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寒グレは、誰が食べても美味しい“完成された魚”。
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梅雨グレは、見極めと扱い次第で美味しくなる“伸びしろある魚”。
釣り人としては、梅雨グレだからといって敬遠するのではなく、
締め方・冷やし方・調理法を工夫して、“旨いグレ”を引き出す技術が問われます。
■ まとめ:梅雨グレも、釣り人次第で「絶品」に変わる!
確かに寒グレの脂には敵いません。
しかし、梅雨グレを「どう扱い、どう料理するか」で、その評価は180度変わります。
「グレ釣りの楽しさは、釣ってからが本番」
梅雨グレも“釣り人の腕”が試される、奥深いターゲットです。


