「魚の旬」といえば、脂がのる時期や産卵前のタイミングを思い浮かべる方も多いでしょう。
では――**「貝類にも旬があるのか?」**という質問、答えられますか?
答えは、**「貝にもはっきりと旬がある」**です。
しかも、魚以上に「味の違い」がわかりやすいのが特徴。
この記事では、特に人気の高い3種類:
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アワビ(鮑)
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トコブシ(常節)
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サザエ(栄螺)
について、それぞれの旬の時期・特徴・産卵期との関係・美味しい食べ方を徹底解説します。
1. そもそも「貝の旬」とは?
魚の旬は「脂がのっている時期」や「産卵前で栄養を蓄えている時期」とされます。
貝の場合も同様に、**「身が太り、味が濃くなる時期=旬」**です。
しかし、魚と違って貝類は脂肪が少ないため、以下の要素で旬を判断します。
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■ 育成期(成長して身が肥える時期)
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■ 産卵期前後(栄養を蓄えたり、痩せたり)
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■ 水温や潮流による味の変化
これらにより、見た目・食感・風味が季節で大きく変わるのです。
2. アワビ(鮑)の旬と特徴
■ 主な旬の時期:夏(6月~8月)
■ 産卵期:8~9月頃(地域差あり)
アワビは産卵を控えた6月~8月にかけて、最も身が厚く、コリコリとした食感が際立つ時期になります。
漁業管理の観点から、多くの地域で9~12月頃に禁漁期が設定されており、
「夏=旬」「秋=禁漁」となるケースが多いです。
■ 美味しい食べ方:
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刺身(肝付きがベスト)
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焼きアワビ(酒・醤油との相性◎)
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アワビバターソテー(柔らかく仕上がる)
3. トコブシ(常節)の旬と特徴
■ 主な旬の時期:春(3月~5月)
■ 産卵期:6~7月頃
トコブシは、アワビに似た形状をしている小型の貝ですが、
春先に向けて身が太り、旨味が増していきます。
サイズは小さいものの、アワビより柔らかく、煮付けや酒蒸しにすると絶品。
養殖が難しく、天然物が主流のため、旬の時期は漁獲量が増えて流通価格も安定します。
■ 美味しい食べ方:
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甘辛の煮付け
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酒蒸し(風味が強調される)
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軽く焼いてワタごと食べる
4. サザエ(栄螺)の旬と特徴
■ 主な旬の時期:春~夏(4月~8月)
■ 産卵期:8~9月頃
サザエは通年流通している貝ですが、春~夏にかけて身入りがよく、磯の香りも豊かになります。
特に春のサザエは「身がプリッとしていて苦味が少ない」のが特徴です。
夏になると産卵に向けてワタが発達し、内臓の苦味やコクが増すため、「通好みの味」になります。
■ 美味しい食べ方:
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壺焼き(醤油+酒+みりん)
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刺身(甘みと歯ごたえ)
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炊き込みご飯(磯の香りがご飯に移る)
5. まとめ:貝にも確実に旬がある!時期を狙えば別物の美味しさ
魚に旬があるように、貝にも「今が食べどき」の時期があります。
しかも、旬の時期に食べると「身の太り方、歯ごたえ、香り」が段違いです。
✅ アワビは【夏】
→ 産卵前で身が厚く、コリコリ感と旨味が強い
✅ トコブシは【春】
→ 煮付けや酒蒸しにすると最高。今が狙い目
✅ サザエは【春~夏】
→ クセが少ない春、ワタの旨味が際立つ夏、それぞれに魅力あり
旬を知っておけば、同じ貝でも**「味も値段もまるで別物」**になります。
スーパーで買う時も、旅先で食べる時も、「今が旬か?」を知っているだけでお得で美味しい体験ができるはずです。


