はじめに
ウツボ・ハモ・アナゴ・ウナギ——
いずれも細長い体をもつ魚で、料理の現場では「ぬるぬる系」「骨が多い系」として知られています。
「これって同じように捌けるんじゃないの?」
そう思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
実は、それぞれの魚で捌き方は大きく異なります。
今回は、プロの料理人や釣り人の視点から、ウツボ・ハモ・アナゴ・ウナギの捌き方の違いを徹底的に解説します。
結論:捌き方は全く違う!各魚の個性に合わせた処理が必要
ウツボ・ハモ・アナゴ・ウナギは「細長い体」「ぬめり」「骨が多い」という共通点があるものの、捌き方はそれぞれ専用の技術が必要です。
簡単にまとめると以下のとおりです。
| 魚種 | 捌きの難易度 | 特徴 | 骨切りの必要 | 特殊な処理 |
|---|---|---|---|---|
| ウツボ | 非常に難しい | 皮が極厚でヌメりが強く、骨が硬い | 必要なし | 金槌で叩いてから捌く |
| ハモ | 難しい | 小骨が無数にあり、熟練の骨切り技術が必要 | 必須 | 包丁の切れ味が命 |
| アナゴ | やや難しい | 柔らかく小骨があるが比較的処理しやすい | 基本不要 | 頭を固定して捌く |
| ウナギ | 難しい | 骨が太く、活き締め&背開きが基本 | 基本不要 | 専用の目打ちが必要 |
ウツボの捌き方|専用バールで固定、金槌で下処理
ウツボは皮が革のように厚く、通常の包丁では歯が立たないほど硬い部位もあります。
捌く際には、まず金槌などで軽く叩いて体を柔らかくし、専用のバールや釘で頭を固定してから背開きにします。
・皮は皮引きで剥がす
・骨は非常に硬く、鋸包丁を使うことも
・一般的な家庭の調理器具では対応が難しいため、釣ったら専門店に持ち込むのも選択肢
ハモの捌き方|プロの技!骨切りこそが最大の肝
ハモは「骨切り」が命。
無数の小骨があるため、皮一枚だけ残して1センチあたり24回以上の切り込みを入れる必要があります。
・骨切り包丁(出刃包丁よりも細長い)を使用
・リズミカルな動作が必要で、修行を積んだ料理人でも苦戦するレベル
・捌くこと自体は簡単でも、骨切りができなければ食用にはできません
アナゴの捌き方|ウナギよりもやや簡単!だが滑りに注意
アナゴはウナギに似ていますが、身が柔らかく、骨も比較的扱いやすいのが特徴。
背開きにして内臓を出し、骨を抜けば完成です。
・頭をまな板に打ち付けて目打ちで固定
・皮の滑りをタワシや塩で落とす
・比較的捌きやすいが、身が崩れやすいため包丁さばきに注意
ウナギの捌き方|目打ち固定&背開きが基本スタイル
ウナギは「目打ち」を使ってまな板に固定し、背中から開くのが一般的。
内臓を取り、背骨に沿って包丁を入れて中骨を取り除きます。
・ぬめりは塩でしっかり落とす
・関東は背開き、関西は腹開きが主流(地域文化の違い)
・中骨は焼いて骨せんべいにしても美味
まとめ|ウツボ・ハモ・アナゴ・ウナギは「捌き方が違う」
4種ともに見た目は似ていても、捌きの難易度も手順もまったく異なります。
プロの料理人でも苦戦する魚ばかりなので、初めて扱う方は以下の点に注意しましょう。
・ウツボは家庭用包丁では困難。専門知識が必須。
・ハモは骨切りできなければ料理にならない。
・アナゴは比較的優しいが、手早く丁寧な処理が必要。
・ウナギは目打ちがないと始まらない。
おすすめ情報|釣ったら捌いてくれるお店もチェック!
最近では、**釣り人向けに「持ち込み捌きサービス」**を提供している魚屋さんや飲食店も増えています。
特にウツボやハモは下処理が大変なので、無理せずプロにお願いするのもおすすめです。

