春から初夏へと移り変わる5月下旬――
海の中では、アオリイカの産卵シーズンがピークを迎えています。
特にこの時期、沿岸の岩場や堤防周りではホンダワラやワカメなどの海藻が繁茂しており、
その影には、ひっそりとアオリイカの姿が……。
では実際に、海藻が多い場所でアオリイカと出会える確率は、いったいどのくらいなのでしょうか?
■ 結論:5月下旬、海藻エリアでアオリイカに出会える確率は【70〜90%】
釣果データや釣り人の体感、現場の声を総合すると――
海藻が茂っている場所で、5月下旬にアオリイカが潜んでいる確率は約70〜90%。
特に南紀や紀伊半島、四国西南部のような黒潮の影響を受ける暖流エリアでは90%以上の高確率とも言われています。
■ なぜ海藻=アオリイカの好ポイントなのか?
① 産卵のための「卵の付着場所」が豊富
アオリイカは、長さ5〜10cmほどの卵の房を
海藻やロープなどに産み付ける習性があります。
特にワカメやホンダワラといった柔らかく枝分かれした海藻は、
**産卵に最適な“揺れるベッド”**のような存在です。
② 身を隠せるシェルター効果
海藻の間は、外敵から身を隠すのに最適な環境。
アオリイカは自らの体色を変えて周囲に同化し、
海藻の影に静かに潜んでいます。
③ 小魚や甲殻類などのエサが豊富
海藻の繁茂地帯には、小さな魚・エビ・カニなどのベイト(エサ)生物が集まるため、
アオリイカにとっても狩り場として優れたエリアなのです。
■ 海藻が多い=釣りやすい? いえ、実は逆です!
海藻が多い場所はアオリイカの密度は高いのですが、
仕掛けが絡まりやすく、非常に釣りにくいという欠点もあります。
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エギングでは根掛かり多発
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アジ泳がせはタナが合わないと海藻に巻かれる
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視認性が悪くアタリがとりにくい
だからこそ――
■ 海藻エリア攻略のカギは「冷凍アジ×ウキ釣り」
ウキ釣りなら、
✅ タナ設定で海藻を避ける
✅ 冷凍アジでもしっかり誘える
✅ ウキの動きでアタリが分かる
といった利点があり、
海藻帯の攻略にもっとも適した仕掛けとして多くの釣り人が採用しています。
■ 実際の釣果傾向と時間帯の目安
条件 | 魚影確率 | コメント |
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海藻+朝マヅメ(5〜7時) | 90%以上 | アオリイカが積極的に動く時間帯 |
海藻+昼間 | 70〜80% | 潜んでいるが動きは鈍め |
海藻+夕マヅメ(17〜19時) | 80〜90% | 日没前にエサを探し始める好機 |
海藻なしの場所 | 30〜50% | 移動中の個体狙い。低確率 |
■ まとめ|5月下旬の海藻地帯はアオリイカの楽園!
・海藻が茂る5月下旬の沿岸部は、アオリイカが高確率で潜むホットスポット
・その確率は【70〜90%】と非常に高い
・ただし釣りにくいため、ウキ釣り+冷凍アジなどの工夫がカギ
釣れないと思って敬遠していた海藻エリアこそ、
実は一番アオリイカに出会いやすい場所だったかもしれません。
この時期だけのチャンスを、ぜひ釣果につなげてください!