釣果を美味しくいただくために、魚の鮮度管理は超重要ですよね。
クーラーボックスでの冷却は基本中の基本ですが、「氷だけ」で冷やすのか、それとも「氷に海水を入れる」のか、迷ったことはありませんか?
今回は、この2つの冷却方法の違いと、なぜ「真水はダメだけど氷はOK」と言われるのか、その理由を分かりやすく解説します!
これを読めば、あなたの釣った魚がもっと美味しくなること間違いなし!
魚の冷却方法、2つの選択肢とその違い
釣った魚を冷やす場合、主に以下の2つの方法があります。
- 氷だけ(直接氷に触れさせる)
- 氷に海水を入れる(海水氷にする)
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあります。
1. 氷だけ(直接冷却)
メリット:
- キンキンに冷えた氷が魚体に直接触れるため、素早く魚の温度を下げることができます。特に小型の魚や、量をたくさん冷やしたい場合に効果的です。
- クーラーボックス内のスペースを有効活用しやすいです。
デメリット:
- 溶けた真水が魚体に直接触れ続けると、浸透圧の関係で魚の身が水を吸い込み、「水っぽくなる」「味が落ちる」といった品質低下の原因になる可能性があります。(後述の真水のタブーに繋がります)
- 魚体が氷焼け(凍傷のような状態)を起こす可能性があります。
- 氷が直接魚体に当たることで、魚体が傷つくこともあります。
2. 氷に海水を入れる(海水氷)
メリット:
- 海水は真水よりも凝固点が低いため、0℃以下のシャーベット状になりやすく、より低い温度で魚を均一に冷やすことができます。
- 海水が魚体に触れても浸透圧の関係で真水のように魚が水を吸い込みにくく、鮮度を保ちやすいとされています。
- 魚体が直接氷に触れにくいTめ、氷焼けや身割れを防ぐ効果が期待できます。
デメリット:
- 真水に比べて氷が溶けやすい場合があります(海水の塩分濃度による)。
- 適切な海水の量を見極める必要があります。多すぎると氷がすぐに溶けてしまい、少なすぎると十分な海水氷になりません。
- クーラーボックスが重くなります。
なぜ真水はタブーなのに、氷は真水でもいいの?
ここで多くの人が疑問に思うのが、「氷は真水なのに、なぜ魚の冷却に使ってもいいの?」という点でしょう。
一方、「釣った魚を真水につけるのはダメ」というのはよく聞く話です。
この違いの鍵は、「状態」にあります。
- 液体の真水: 魚の体液よりも真水の塩分濃度ははるかに低いため、浸透圧の関係で魚の身(細胞)が真水を吸収し、細胞が膨潤して水っぽくなります。これにより、魚本来の旨味が薄れ、食感が損なわれます。また、真水に長時間さらされることで、魚の表面のぬめりやバリア機能が失われ、雑菌が繁殖しやすくなるリスクもあります。
- 固体の氷(真水が凍ったもの): 氷そのものは固体であり、魚体に直接触れても細胞の中に浸透していくことはありません。氷は魚体から熱を奪うことで魚を冷却します。溶けたとしても、短時間であれば液体の真水による悪影響は比較的少ないと考えられます。また、上述したように、海水と混ぜて海水氷にすることで、真水のデメリットを打ち消しつつ、より効果的に冷却することが可能になります。
ただし、氷だけを使用する場合でも、溶けた真水がクーラーボックスの底に溜まり、魚が長時間浸かるような状況は避けるべきです。
適宜、溶けた水を排出するなどの工夫が必要です。
美味しさ直結!適切な冷却で魚の鮮度を保とう
釣った魚の美味しさは、いかに素早く、そして適切に温度を下げるかにかかっています。
魚が死ぬと同時にATP(アデノシン三リン酸)が分解され始め、これが旨味成分へと変化していくわけですが、この過程は温度が高いほど早く進みます。
また、温度が高いと細菌の繁殖も進みやすくなります。
冷却することで、これらの化学変化や細菌の活動を遅らせ、鮮度を長く保つことができるのです。
結論:状況に合わせて使い分けるのがベスト!
「氷だけ」と「海水氷」にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、どちらが絶対的に優れているということはありません。
釣りの状況や対象魚に合わせて使い分けるのが賢明です。
- 手軽さ重視、短時間の釣りの場合: 氷だけでも十分に効果を発揮します。ただし、溶けた水に魚が浸かりすぎないよう注意しましょう。
- より高品質な鮮度を目指す、長時間の釣りの場合: 海水氷がおすすめです。魚体全体を優しく、かつ均一に冷やすことができます。
どちらの方法を選ぶにしても、重要なのは以下の点です。
- 魚を締めたらすぐに冷却する。
- 魚体に直接氷が当たりすぎないようにする(特に氷だけの場合)。
- クーラーボックス内の溶けた水はこまめに排出する。
- 魚を重ねすぎず、冷気が全体に行き渡るようにする。
まとめ|クーラーボックスを制する者は釣果を制す!?
魚の冷却は、釣りの腕前と同じくらい、釣果を美味しく楽しむ上で非常に大切なプロセスです。
今回解説した「氷だけ」と「海水氷」の違い、そして真水と氷の特性を理解して、あなたのフィッシングライフをもっと豊かにしてください。


