釣り人の皆さん、こんにちは!
大物を釣り上げたときの興奮、忘れられないですよね!丹精込めて釣り上げた大切な一尾、美味しくいただくためにも、その持ち帰り方、特に「冷却」は超重要です。
皆さんは釣った魚、どうやって冷やしていますか?
多くの方がクーラーボックスに「真水で作った氷」を入れて冷やしていると思います。もちろん、それは間違いではありませんし、やらないよりは断然良いです。
でも、実はその「氷」、魚の鮮度や食感をさらに良くする、とっておきの方法があるんです。
それが今回のテーマ、**「真水氷から海水氷への切り替え」**です!
「え? 海水で氷を作るの?」と思ったあなた、正解です!そして、これを知っているかいないかで、持ち帰った魚の美味しさが本当に変わります。
今回は、なぜ海水氷が魚の冷却に優れているのか、どんなメリットがあるのか、そしてどうやって簡単に作るのかを徹底解説します!
真水氷で冷やすと、魚がちょっと「残念」になる理由
まず、私たちが普段使っている真水氷。これで魚を冷やすことの何が問題なのでしょうか?
主に以下の2点が挙げられます。
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浸透圧による身質の劣化(水っぽくなる) 魚の体内の塩分濃度は、真水よりも高いです。真水の氷が溶けて真水になると、浸透圧の差で魚の身から水分が溶け出しやすくなります。例えるなら、乾燥ワカメを真水につけると膨らみますよね?あれとは逆の現象で、魚の身の旨味や弾力が逃げてしまい、パサついたり水っぽく感じたりする原因になります。
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魚が凍りすぎてしまうことがある(いわゆる「氷焼け」) 真水の氷点(0℃)は、魚の体液の氷点(-1℃前後)よりも高いです。魚が氷に直接触れていると、魚の体液が凍結してしまい、細胞が破壊されることがあります。これが「氷焼け」と呼ばれる現象で、解凍時にドリップが多く出たり、身がブヨブヨになったりする原因になります。
せっかく最高の状態で釣り上げたのに、冷却方法で美味しさを損なってしまうのは、もったいないですよね。
魚が喜ぶ!海水氷が「神」な理由とは?
では、なぜ海水氷が魚の冷却にそんなに優れているのでしょうか?その秘密は、海水の特性にあります。
海水氷を使うことで得られるメリットは以下の通りです。
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緩やかに、しかし確実に冷える(魚が凍りにくい!) 海水の氷点下は、真水よりも低い(約-1.8℃程度)。このため、海水で作った氷は0℃よりも低い温度で溶け始めます。この温度帯は、魚の体液が凍るギリギリ、あるいは凍らない最適な温度帯なのです。魚をカチカチに凍らせることなく、魚の細胞を傷めずに、しっかりと core temperature を下げることができます。これが、身質の劣化を防ぎ、プリプリの食感を保つ秘訣です。
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浸透圧の差が少ない(水分・旨味が逃げない!) 海水は魚の体液と塩分濃度が近いため、溶け出した海水と魚の身との間で浸透圧の差がほとんどありません。これにより、真水氷のように魚から水分や旨味が逃げ出すのを防ぎ、鮮度を高く保つことができます。
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溶け出した海水が雑菌の繁殖を抑制!(食中毒予防にも!) 塩分には殺菌・静菌作用があります。海水氷が溶けてできた冷たい海水がクーラーボックス内に広がることで、魚の表面についた雑菌の繁殖を抑える効果が期待できます。これは、釣った魚を安全に持ち帰る上で非常に重要なポイントであり、食中毒のリスク低減にも繋がります。
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保冷効果が高い(氷が長持ちしやすい) 純粋な真水よりも不純物(塩分)を含む海水の方が、同じ体積を冷やすのに必要なエネルギー(融解熱)が大きいため、理論的には溶けにくい(保冷効果が持続しやすい)と言われています。
これらの理由から、海水氷はまさに「魚のための究極の冷却材」と言えるのです。魚へのダメージを最小限に抑え、鮮度と美味しさを最大限に引き出してくれます。
超簡単!海水氷の作り方
「海水氷、なんだか難しそう…」と思ったあなた、安心してください!作り方は拍子抜けするほど簡単です。
用意するもの:
- 綺麗な海水
- ペットボトルやジップロックなどの容器
- 冷凍庫
作り方:
- 釣行前に、綺麗な海水を汲みます。港の岸壁近くなど、油やゴミが浮いているような場所の海水は避け、できるだけ綺麗な外洋の海水などを汲むのがベストです。
- 汲んだ海水を、ペットボトルやジップロックなどの容器に入れます。ペットボトルなら凍らせたままクーラーボックスに入れやすいですし、ジップロックなら魚の形に合わせて敷き詰めやすいです。
- 容器に入れた海水を、冷凍庫で凍らせるだけ!
たったこれだけです!
「使う分だけ現地で汲めばいいのでは?」と思うかもしれませんが、冷凍庫の性能によっては十分に凍らなかったり、出発前に慌てたりすることもあるので、釣行前に自宅で準備しておくのがおすすめです。
海水氷を使う上でのちょっとしたコツ
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魚と氷を直接触れさせるか? 海水氷は真水氷ほど魚を凍らせにくいですが、デリケートな魚や長時間の場合には、新聞紙やビニールなどで魚を包んでから氷に触れさせると、さらに安心です。
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溶け出した海水は捨てる? クーラーボックスに溶け出した海水が溜まりすぎると、魚全体が冷たい海水に浸かる状態になります。これも冷却効果はありますが、鮮度維持の観点からは、定期的に溶け出した海水は捨てて、新しい氷を追加していくのが理想的です。(ただし、捨てた海水を補給する必要はありません。氷だけ追加でOKです。)
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氷はケチらずたっぷり! 冷却効果を最大限に発揮するためには、クーラーボックス内の容積の半分以上を氷が占めるのが理想と言われています。たっぷり用意しましょう。
まとめ:海水氷で、釣りの成果を最高の味に!
今回は、釣った魚をより美味しく、そして安全に持ち帰るための「海水氷」についてご紹介しました。
真水氷に比べて、
- 魚を優しく、しかし確実に冷やす
- 魚の水分や旨味を逃がさない
- 雑菌の繁殖を抑え、食中毒予防にも繋がる
- 結果として、鮮度抜群の美味しい魚を持ち帰れる
といった、釣り人にとって見逃せないメリットがたくさんあります。
いつもの真水氷を海水氷に変えるだけ。ほんの少しの工夫で、釣りの楽しみがさらに深まるはずです。
ぜひ次の釣行で、この「海水氷」を試してみてください!きっと、持ち帰った魚の味に驚くはずですよ。
それでは、皆さんの大漁と美味しい食卓を願っています!
釣太郎の海水氷は南紀黒潮の海の水を凍らせたもの。
1K200円、3k350円。


