釣り歴10年を超える筆者が、最近南紀での釣行を重ねる中で気づいたことがあります。
それは──
**「フグ、多すぎない?」**という素朴な疑問です。
今回は、実体験を交えながら「フグは全国どこでも釣れるのか?」「南紀に異常に多いのはなぜか?」を掘り下げてみたいと思います。
フグってどこにでもいる魚?
はい、これは実際にその通りです。
フグは北海道の一部を除けば、日本全国の海に分布している魚です。
関東の堤防でも、瀬戸内の港でも、九州の砂浜でも。
エサ釣りをしていれば、割と普通に釣れてくる魚です。
ただ……
釣り人の間ではこんな声も聞こえます。
「あ〜またフグか、仕掛け切られた!」
「この時期のアジ釣りはフグに邪魔されるんよな〜」
そうなんです。フグは釣れて嬉しい魚ではないことが多いんです。
でも南紀のフグ、多すぎません?
ここからが本題です。
和歌山県・南紀地方での釣行中、驚いたのがフグの多さと釣れ方。
・真冬の堤防
・サビキ仕掛けにイソメを付けただけ
・潮止まり、ほとんど魚が動かない時間帯
そんな時でも――フグだけは容赦なく釣れてくるのです。
実際の体験(例)
ある日、アジ狙いで午後の地磯に入りました。
1投目、ウキがシュッと沈んで軽く合わせると……「ぷっく〜」とふくらむおなじみのシルエット。
その後も10投中7匹がフグ。
アジ用に持ってきたエサが1時間で空っぽになってしまいました。
なぜ南紀ではフグが“異常に”多いのか?
これは海の環境とフグの生態が関係しています。
●① 年中暖かい黒潮の海
南紀の海は黒潮の影響を強く受けています。
この温暖な海水温が、フグのような温帯魚にとって心地よい環境。
だから繁殖も盛んで、1年中活発に動き回るんです。
●② 餌の豊富な海底環境
南紀は砂地・岩礁・海藻帯が入り混じる複雑な地形。
ここには貝類やエビ、小魚などフグの大好物がたくさんいます。
フグにとっては“ビュッフェ会場”のような海なんですね。
●③ 漁業対象外で“敵がいない”
フグは毒の関係で商業漁獲の対象になりにくい魚。
つまり、人間にあまり獲られずにのびのび増えるという構図もあります。
南紀でのフグ釣りは「エサ取り地獄」とも言える
アオリイカ狙いのヤエン釣りをしていても、アジの尻尾だけがなくなる現象はよく起きます。
これ、犯人はフグであることが非常に多いんです。
他にも──
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サビキにまでフグが食いつく
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チョイ投げで毎投フグ
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カワハギ狙いの釣果が全フグで終了
なんていう釣果報告もSNSでよく見かけます。
フグを釣ってしまったら?注意点まとめ
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歯が鋭く、針外し中に指をかまれる事故が多発
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クーラーに入れておくと、他の魚や仕掛けをボロボロにする
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調理は禁止。素人が触ると法律違反になることも
そのため、基本的にはリリース推奨。
小さいうちにそっと海に返してあげましょう。
まとめ:南紀は「フグの聖地」だった!
全国どこでも釣れるフグ。
でも、南紀のフグは**桁違いの“遭遇率”と“食い気”**を持っています。
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真冬でも釣れる
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どこでも釣れる
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誰でも釣れる
ということで、南紀のフグは「ある意味、最も釣りやすい魚」なのかもしれません。
ただし、フグは毒魚。
釣れたら安全第一で取り扱い、無理に持ち帰らないようにしましょう。


