アオリイカ(アオリ烏賊)は、その濃厚な甘みと柔らかい食感から「イカの王様」とも称される人気の高級食材です。
しかし「どこまでが食べられて、どこがNGなのか?」を意外と知らない方も多いのではないでしょうか?
今回は釣ったアオリイカを余すことなく、美味しく、安全に食べるために、食べられる部位・食べられない部位をわかりやすく解説します。
■ 食べられる部位
● 胴体(身・そぎ身)
もっともポピュラーで食味に優れる部位です。
透明感のある白身で、刺身、天ぷら、炒め物、何にしても絶品。
包丁を入れると薄皮(エンペラ下の膜)があるため、刺身では「皮引き」することで口当たりが良くなります。
● エンペラ(耳)
胴体の先にある三角形の「耳」の部分です。
身よりもやや歯ごたえがあり、旨味が強いのが特徴。
細く切って刺身にしたり、炒め物に加えると絶妙なアクセントになります。
● 足(ゲソ)
8本の足部分も食べられます。
コリコリとした食感が特徴で、焼き物や唐揚げに最適です。
吸盤はそのままでもOKですが、ぬめりが気になる場合は塩で揉み洗いすると良いでしょう。
● クチバシ(口)は取り除いてから周囲の筋肉を利用
足の中心部にある「クチバシ」は硬いので取り除きます。
しかしその周囲にある「口周りの筋肉」はしっかりした食感と旨味があり、火を通して美味しく食べられます。
● 内臓(肝・スミ袋を除く)
釣りたて新鮮なものに限り、肝臓(肝)や消化器官の一部も美味しく食べられます。
肝を使った塩辛や炒め物は酒の肴にぴったり。
ただし、消化途中の餌や腸は基本的に避けるのが無難です。
■ 食べられない部位・注意が必要な部分
● クチバシ(カラストンビ)
アオリイカの口にあたる部分で、まるで鳥のくちばしのような形をしています。
非常に硬く、食べられません。足の付け根中央にあるため、下処理時に必ず取り除きましょう。
● スミ袋(墨嚢)
イカ墨の塊で、破れると調理が大変になります。
アオリイカの墨は食用に使えることもありますが、鮮度と処理がカギ。
雑菌が繁殖しやすいため、不慣れな方は基本的に捨てるのがおすすめです。
● 目(眼球)
硬くゴロゴロしていて食用には不向き。
内臓処理の段階で目ごと除去するのが一般的です。
● 軟甲(なんこう)
胴体の背中側にある、プラスチックのような「透明の板状の骨」です。
アオリイカ特有の構造で、食べられないため必ず取り除きます。
■ まとめ|釣り人・料理好きなら知っておきたい処理のコツ
アオリイカは、部位ごとに食感や旨味が異なるため、料理に応じて使い分けることで楽しみが倍増します。
捨てる部分は少なく、クチバシ・スミ袋・目・軟甲以外はほとんど食べられるのが大きな魅力です。
釣りたてを自分で捌いて楽しめるのも、アオリイカ釣りの醍醐味。
ぜひ適切な下処理を覚えて、安全で美味しいイカ料理を堪能してください。
🔍 よくある質問(Q&A)
Q. アオリイカの墨は料理に使える?
A. 使えますが、鮮度が非常に重要。胃腸の内容物と近い場所にあるため、自己処理での利用は慎重に。
Q. スミ袋を破ってしまった場合、どうすれば?
A. 墨は水に溶けにくく、しっかり洗い流しても黒ずみが残ることがあります。水で素早く洗い、タオルで拭き取るのが基本です。
Q. 内臓のどこまでが食べられるの?
A. 肝や胃袋の一部は新鮮であれば食べられますが、内容物(未消化の餌)がある部分や腸は捨てましょう。


