魚屋さんやスーパーに並ぶ魚を見て「同じマダイなのに、値段が全然違う」と感じたことはありませんか?
実はそれ、「捕り方の違い」によるものなんです。
魚は「網で捕獲されたもの」と「釣りで一本ずつ獲られたもの」とでは、品質・味・価値に大きな差が出ます。
本記事では、その理由を漁法・鮮度・味・市場価値の面から解説します。
■ 漁法の違いがすべてのはじまり
| 捕り方 | 内容 |
|---|---|
| 網漁(定置網・巻き網など) | 大量に魚を囲って一斉に捕獲。効率重視。 |
| 一本釣り | 釣り竿や延縄で1尾ずつ丁寧に獲る。魚体へのダメージ少ない。 |
網漁は効率が良く、大量に水揚げ可能な一方で、
魚同士のこすれ・酸欠・自傷などにより、品質が下がるリスクが高いのです。
■ 魚体のダメージの差が鮮度と味に直結
● 網獲り魚の特徴
・他の魚とぶつかりあう → うろこが剥がれ、身が弱る
・時間がかかる → 死後硬直が進み、鮮度が落ちる
・暴れてストレス → 体内の乳酸値が上がり、臭みが出やすい
● 釣り魚の特徴
・1尾ずつ釣り上げ → 身が美しく傷まない
・すぐに〆て冷却 → 鮮度抜群、旨みが逃げない
・暴れず血抜きが適切 → 臭みが少なく、味がクリア
■ 味と食感の違いは歴然
| 比較項目 | 網獲り魚 | 釣り魚 |
|---|---|---|
| 食感 | 柔らかく、水っぽくなりがち | しっかりした身質で弾力あり |
| 風味 | やや臭みが出やすい | 臭みが少なく、うま味が濃い |
| 鮮度持ち | 比較的短い | 長持ちしやすく、熟成も可能 |
プロの料理人や寿司職人は、「釣り魚」を指名買いするほど味の差を重視します。
■ 市場価値・価格も大きく違う
| 種類 | 市場での評価 | 卸価格(目安) |
|---|---|---|
| 網獲りマダイ | 一般品 | 1kgあたり 500円前後 |
| 釣りマダイ | 高級品(活け〆) | 1kgあたり 1500円以上 |
同じ魚種でも、3倍以上の価格差がつくことも珍しくありません。
■ 消費者にも伝えたい!「釣り物」の価値
最近では、魚のラベルやPOPに「釣り物」や「活け〆」「神経締め」などの表示がされていることがあります。
これは、品質にこだわった証拠であり、「美味しい魚を選ぶための重要なヒント」です。
■ まとめ
網で獲られた魚と釣りで獲られた魚では、見た目以上に品質と味に差があります。
釣り魚は身質・味・鮮度すべてにおいて優れ、市場でも高値で取引されることが多いです。
魚を選ぶ際は「釣り物」や「活け締め表示」を意識してみましょう。


