■ 出世魚とは?
出世魚(しゅっせうお)とは、成長するにつれて名前が変化する魚のこと。
サイズや年齢によって呼び方が変わり、まるで人が出世していくようだとして、古くから縁起の良い魚とされてきました。
■ なぜ名前が変わる?その理由とは
◎ 漁獲のタイミングで違う魚に見える
昔は冷蔵技術がなく、漁港や市場ではその時に獲れたサイズの魚を基準に呼び名をつけていました。
小さい魚と大きな魚では見た目が大きく異なるため、それぞれ違う名前がついたのが始まりとされています。
◎ 成長とともに価値が上がる=出世に例えられた
小さい頃は安価で、大きくなると脂ものり高級魚として扱われることから、“出世する魚”=出世魚と呼ばれるようになりました。
■ 出世魚の代表例
🐟 ブリ(全国で最も有名な出世魚)
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関東:ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ
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関西:ツバス → ハマチ → メジロ → ブリ
🐟 スズキ
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セイゴ → フッコ → スズキ
🐟 ボラ
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オボコ → イナッコ → スバシリ → イナ → ボラ → トド
🐟 クロダイ(チヌ)※地域により
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チンチン → カイズ → チヌ(クロダイ)
■ 出世魚はなぜ縁起がいい?お祝いにも使われる理由
日本では、名前が変わる=出世・成長の象徴とされ、
・お正月
・進学祝い
・就職祝い
などの「ハレの日」に出世魚を使う風習があります。
特に**ブリは“ブリ進む”**とも読めることから、出世・商売繁盛の象徴とされています。
■ 出世魚と釣り人の関係
釣り人にとっても、出世魚はとても魅力的なターゲット。
理由は以下のとおりです。
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サイズごとに釣り味・引きの強さが変わる
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成長による脂の乗り方や味の違いを楽しめる
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釣果報告の投稿時に名前を正しく使えば、知識の深さが伝わる
■ まとめ:出世魚とは、成長とともに呼び名が変わる日本の魚文化
出世魚は、日本独自の魚文化であり、地域ごとに呼び名が異なるのも特徴。
その魚の「今の姿」を表す名前として、昔から漁師や市場、釣り人に親しまれてきました。
釣った魚の名前を調べるとき、「出世魚かどうか」を確認してみると、新しい発見があるかもしれません。
ブリやスズキだけでなく、他にもさまざまな魚が成長で名前を変えることを知れば、釣りの世界がもっと面白くなるはずです。


