かつては「魚をさばけて当たり前」だった時代。
釣り人なら当然のように自分で魚を締めて、さばき、刺身や煮付けにして楽しんでいました。
主婦層も、夕飯の食卓にはサバの味噌煮やアジの南蛮漬けなど、**「一から魚をさばいて作る家庭料理」**が並んでいたものです。
しかし近年、そんな風景が少しずつ消えつつあります。
魚をさばける釣り人や主婦が、確実に減ってきているのです。
■ 実際、魚をさばける人はどのくらいいる?
最近のアンケートや統計によると、
✅ 20〜30代の若年層では「魚を一度もさばいたことがない」人が6〜7割以上
✅ 主婦層でも「魚を丸ごと買わず、切り身で済ませる」人が年々増加中
✅ 釣り人ですら「釣った魚は持ち帰るだけ。さばけない」というケースが急増
こうした現状は、食文化の変化やライフスタイルの多様化に大きく関係しています。
■ なぜ魚をさばける人が減っているのか?
① スーパーに「さばかれた魚」が並ぶ時代
・魚を一尾丸ごと買う必要がなく、三枚おろしや刺身カットが最初から売られている
・手間も臭いもなく、すぐ料理できる利便性の高さが支持されている
② キッチンで魚を扱うハードルが高い
・生臭さ、まな板の処理、ゴミの問題などで敬遠されがち
・特にマンション住まいでは「魚をさばく=近所迷惑」と捉える声も
③ 調理技術の継承が断絶している
・親や祖父母から「魚のさばき方」を教わる機会が激減
・料理教室も肉や洋食が中心で、和食の基礎が抜け落ちている
■ 釣り人ですら「さばけない」時代に突入?
近年、釣りを始めた若者や女性層の増加に伴い、**「釣りはするけど魚は捌けない」**という現象も増えています。
✅ SNSでは「釣った魚は実家に丸投げ」「スーパーでさばいてもらった」といった投稿も多数
つまり、釣りと調理が切り離されつつあるのです。
■ このままだと何が起きる?魚文化が衰退するリスク
魚をさばける人が減少すると、私たちの魚文化そのものが危機にさらされるかもしれません。
・「魚は調理が難しい」=家庭の食卓から遠ざかる
・需要減=漁師や市場の経営が苦しくなる
・魚料理のレパートリーが限られ、味覚教育の機会も減る
食べる側のスキルが失われれば、流通も生産も縮小していく可能性があるのです。
■ これからの時代に必要なのは「さばける文化」の再構築
では、どうすれば魚文化を守れるのでしょうか?
▶ 初心者向けの「さばき入門」が鍵
・YouTubeやインスタで「魚さばき動画」が人気
・釣具店やスーパーでの体験イベントも増加中
・子供と一緒に魚をさばく「食育」体験も注目されている
▶ 包丁とまな板だけで始められる手軽さを伝える
・実はサバやイワシ、アジはとても簡単にさばける魚
・専用グッズ(ウロコ取り・骨抜き)で初心者でも安心
こうした手軽さを広めることで、「やってみよう」と思える人が増えていきます。
■ まとめ:魚をさばける人が減るのは時代の流れ。でも…
✔ 時間や住環境の変化により、魚離れ・調理離れが進んでいる
✔ 若者・主婦・釣り人の間でも「魚をさばけない」は当たり前に
✔ ただし、簡単なさばき方・おいしさの再発見が、再評価のカギ
つまり、魚をさばける人を増やすには、“できる人”が発信していくことが重要なのです。
釣り人こそが、魚文化をつなぐキーパーソンになるべき時代。
釣って終わりではなく、**「食べて伝える」**ところまでが釣りの魅力。
今こそ、魚のさばき方を覚えて、本当の意味で“魚を楽しむ”暮らしを取り戻してみませんか?


