確かに、キンメダイ=下田、サバ=関サバ、ブリ=氷見、カニ=越前ガニ、タコ=明石など、
各魚介には「産地ブランド」が確立されていますが、アオリイカには明確な“全国区ブランド”が
ほとんどありません。
では、なぜアオリイカだけが“産地ブランド不在”のように見えるのか?
以下のような理由が考えられます。
✅ アオリイカに産地ブランドがない主な理由
① 回遊性が弱く「全国に広く分布」してしまう
アオリイカは比較的沿岸性が強く、全国の太平洋側・日本海側の沿岸に広範囲に生息しています。
そのため「ここだけの特産」という希少性が生まれにくく、
逆に言えばどこでも釣れる=どこが有名でもないという構図になりやすいのです。
② 漁獲量が少なく、安定供給が困難
アオリイカは乱獲に弱く・漁獲量も限られるため、ブリやサバのように「大量出荷→ブランド化」が難しいです。
水揚げのほとんどが地元消費・地元直売で終わる小規模流通にとどまっています。
結果として、「ブランド化に必要なスケール」がないのが現実です。
③ 高値で取引されるため、既に地元で完結している
アオリイカは釣り物・刺し網・定置網でも人気で、鮮度が良ければ1kgあたり数千円という高値で取引されます。
そのため、「ブランド化して付加価値を付けるより、普通に売った方が早い」状態が多くの漁師さんの現状です。
✅ 結論:ブランディングすればポテンシャルは高い
アオリイカは、
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食味が非常に良く
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鮮度が命で
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地域ごとに味も違う(時期・餌・水温・潮)
という特徴を持ち、実は“地域ブランド化”に非常に向いた食材です。
ただし現状では、供給量の少なさ・安定出荷の難しさ・地元消費で完結してしまう構造が、
その足を止めています。
「ブランディングできていない」だけで、価値が低いわけではまったくありません。


