オモリ付きヤエン針を使えば 、活アジが弱っても海面に浮かないので死ぬまで有効に使えます。

活アジが弱ると潜らなくなる理由には、主に以下の3つの生理的・物理的要因があります。

ヤエン釣りや泳がせ釣りをしている釣り師には、ぜひ知っておいてほしい基本知識です。


① 筋力の低下で遊泳能力が落ちる

・アジが弱ると、尾びれを動かす筋力が衰えます。

・これにより、前進する力や、水をかいて潜ろうとする力が極端に弱くなります。

水中で潜るためには、アジ自身が意図的に水を蹴って深く潜る運動が必要です。

しかし弱った状態では、水面近くでフラフラと漂うしかできなくなります。


② 浮き袋のコントロールができなくなる

・魚には「浮き袋(うきぶくろ)」という浮力を調整する器官があります。

・健康なアジはこの浮き袋のガス量を自律的にコントロールし、水深を維持・調整します。

ですが、アジが弱るとこの浮き袋の調整機能が失われることがあります。

結果として、浮きやすい状態=水面付近にとどまる状態になってしまいます。


③ 呼吸量と酸素供給の低下

・アジはエラ呼吸により水中の酸素を取り込んで泳ぎます。

・弱ると呼吸量が落ち、持久力・瞬発力が同時にダウンします。

泳ぐには大量の酸素が必要ですが、酸素を取り入れる能力が落ちると、潜るエネルギーすら確保できません。

特に水温が高い日や、バケツやスカリの中で長く泳がせた後はこの現象がよく起こります。


【補足】釣りの実践面での注意点

アジが潜らないときは、以下のような対策が有効です:

  • サイズを変える(元気な小アジの方が潜る)

  • 投入前に一度、海水で十分に泳がせて元気を回復させる

  • ハリスや仕掛けを軽くする(重さで潜れないことも)

  • 海水温が高すぎるときは朝夕に限定する


まとめ

活アジが弱ると潜らなくなるのは、

・筋力の低下
・浮き袋の調整不能
・酸素不足による運動能力の低下

という生理機能のバランスが崩れることが原因です。

泳がせ釣りやヤエン釣りでは、「アジの元気さ=釣果」といっても過言ではありません。

常に新鮮な海水管理・日陰の確保・過密収容の回避を心がけましょう。

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