~ズボンびしょ濡れの正体はどっち?イカの噴射行動を完全解説~
■ 「ジェット噴射=墨」じゃない!?その勘違い、実は多い
釣り場でよくあるこの疑問。
「アオリイカにかけられたのって…墨?それとも水?」
「毎回黒いの飛んでくるわけじゃないよね?」
実はこの疑問、アオリイカの生態を理解すればスッキリ解決します。
結論から言うと――
👉 アオリイカは、“海水”と“墨”を状況に応じて使い分けてジェット噴射しています。
■ ジェット噴射の基本は「移動のための海水噴射」
アオリイカが普段から行うジェット噴射とは、
漏斗(ろうと)という器官から海水を一気に吐き出し、後ろに進むための行動です。
これはイカにとっての「移動の基本手段」であり、
・泳ぐとき
・捕食から逃げるとき
・釣り上げられてストレスを感じたとき
に、ほぼ無意識で海水を噴き出すことがあります。
✅ つまり「透明な水流=通常の移動反応」で、墨ではありません。
■ 墨の噴射は“非常時限定”のカモフラージュ
一方で、**墨は「非常時」のみに使われる“防御スキル”**です。
アオリイカは敵に襲われたと感じたとき、
体内の「墨袋(すみぶくろ)」から黒い色素を海水に混ぜて噴射します。
この行動は、
・敵の視界を奪う
・体の位置をわかりにくくする
・その隙に逃げる
といった「煙幕」のような働きを持ちます。
つまり、**ジェット噴射に墨を混ぜるのは“戦略的な使い分け”**なのです。
■ 【釣り人向け】海水と墨の“使い分け”が起こるシーン一覧
| シーン | 噴射内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 普通に泳いでいるとき | 海水のみ | 通常の移動反応 |
| 急に驚いたとき | 海水 or 墨+海水 | 墨は出さないこともある |
| 釣り上げられた直後 | 海水のみ or 墨混じり | 緊張度による。海水が基本 |
| ギャフや締め直前 | 墨+海水の噴射 | 最後の抵抗で高確率発動 |
| 船上・堤防で放置 | 海水連発 or 墨も出す | ストレスMAX時に発生 |
■ なぜ知っておくべき?噴射の使い分けを知るメリット
🔹ズボンや顔への被弾リスクを下げられる
イカの向き・行動パターンを理解すれば、濡れる前に回避行動が取れます。
🔹“墨を出すかどうか”で活性やストレス度がわかる
墨を出す=高ストレス状態。
つまり、取り扱いを丁寧にする必要があるというサインでもあります。
🔹鮮度管理や締めのタイミングにも影響
墨を出し切った後のイカは、鮮度維持のためにも速やかに締める・冷やすことが重要です。
■ まとめ:アオリイカは“使い分けている”。それを理解すれば釣りがもっと楽しくなる
アオリイカのジェット噴射は――
🟢「基本は海水」
⚫「非常時だけ墨を混ぜる」
この“使い分けの知識”を知っておくだけで、
・トラブル回避
・イカとのやりとりの深み
・釣りの面白さ
が一段と増します。
釣果だけでなく、その一挙手一投足にこそ、アオリイカ釣りの醍醐味があるんです。


