魚が性転換するものとしないものの違いは?—進化の戦略を解説!

魚には「性転換するもの」と「性転換しないもの」がいる。

これは、進化の過程でどの生存戦略が最も繁殖に有利だったかによって決まる。

さらに、性転換する魚にも「オス → メス(雄性先熟)」と「メス → オス(雌性先熟)」の

2タイプが存在する。

ここでは、その理由と代表的な魚をリストアップする。


📌 ① なぜ性転換する魚としない魚がいるのか?

🔹 性転換しない魚の特徴

  • 大量の卵や精子をばら撒くタイプ(群れで放精・放卵する回遊魚など)
  • 繁殖成功率が高く、個体ごとの性転換が必要ない
  • 例:マグロ、ブリ、カツオ、サバなど

大規模な群れで一斉に繁殖する魚は、性転換の必要がない!


🔹 性転換する魚の特徴

  • 繁殖機会を最大限に増やすため、環境や個体の成長に応じて性別を変えられる方が有利だった種
  • 「ハーレム型」「縄張り型」「単独行動型」の魚が多い
  • 例:マダイ、イシダイ、ハタ類、ベラ類など

限られた環境で確実に繁殖するために、必要に応じて性転換する!


📌 ② 「オス → メス(雄性先熟)」と「メス → オス(雌性先熟)」の違いと理由

🟢「オス → メス(雄性先熟)」の理由(小さいうちはオス、大きくなるとメス)

繁殖において、大型のメスの方が多くの卵を産めるため

若い個体はオスとして活動し、成長してからメスになることで繁殖の機会を増やせる

💡 戦略のポイント:「大きな個体の方がたくさんの卵を産めるため、小さいうちはオスとして

精子をばらまく」


🟠「メス → オス(雌性先熟)」の理由(小さいうちはメス、大きくなるとオス)

強いオスが縄張りを持つ「ハーレム型」の魚に多い

環境内にオスが少ないと、メスがオスに性転換することで繁殖機会を確保できる

💡 戦略のポイント:「強いオスが少数いれば、効率的にメスを繁殖できるため、

小さいうちはメスのまま成長する」


📌 ③ 代表的な魚リスト(性転換する魚10種ずつ)

🟢「オス → メス」に性転換する魚(雄性先熟)

魚種 特徴
マダイ(真鯛) 若い個体はオス、大型個体はメスになる
イシダイ(石鯛) 成長するとメスへ変わる
クエ(九絵) 若いうちはオス、成熟するとメスになる
オオモンハタ(大紋羽太) ハタ類の多くがこのタイプ
アカハタ(赤羽太) 小さいうちはオス、大型になるとメス
ホウボウ(魴鮄) 雄性先熟の特徴を持つ
カワハギ(皮剥) オスからメスへ変わるケースが報告されている
ヒラメ(鮃) 環境次第で性転換が確認されている
シマアジ(縞鯵) 群れの構造によって性転換
スズキ(鱸) 体が大きくなるとメスになる個体が多い

🟠「メス → オス」に性転換する魚(雌性先熟)

魚種 特徴
ブダイ(武鯛) 若いうちはメス、大型になるとオスに変化
アオブダイ(青武鯛) ハーレム型の繁殖戦略をとる
ホンソメワケベラ(本染分倍良) 環境に応じてメスがオスへ
キュウセン(九線) 小さい個体はメス、大きくなるとオス
コブダイ(瘤鯛) オスになると特徴的なコブが発達
ニシキベラ(錦倍良) 成熟するとオスへ変化
ミツボシキュウセン(三星九線) 環境によって性転換
ヤガラ類(矢柄) 環境によりオスへ性転換
ヒメジ類(姫路) 社会構造によって性転換が見られる
オハグロベラ(御歯黒倍良) メスの比率が高く、必要に応じてオスへ変化

📌 ④ まとめ:なぜ魚は性転換するのか?

性転換する魚は、個体の成長や環境に応じて繁殖を最適化するために進化した。

オス → メス(雄性先熟)の魚は「大きなメスの方が有利」な戦略をとる。

メス → オス(雌性先熟)の魚は「強いオスが縄張りを持つ」戦略をとる。

性転換しない魚は、群れで放精・放卵する回遊魚に多い。

魚の性転換は、環境適応の進化の結果であり、最も効率よく子孫を残す方法として選ばれた戦略だ。

釣り人にとっても、成長段階による性別の違いを理解すると、釣りのターゲット選びに役立つ

なぜ性転換する魚としない魚がいるのかのご説明。釣太郎

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