回遊魚と一口に言っても、長距離を移動する魚もいれば、短距離で限られた範囲を回遊する魚もいます。
釣りのターゲットとして狙う際には、それぞれの回遊パターンを理解することが釣果アップの鍵になります!
今回は、代表的な回遊魚を「長距離・中距離・短距離回遊型」に分類し、それぞれのルートや特徴、回遊の障害について解説します。
【回遊魚の3タイプ】
✅ 長距離回遊魚(数千km以上の移動)
✅ 中距離回遊魚(数百km程度の移動)
✅ 短距離回遊魚(沿岸部を中心に回遊)
【長距離回遊魚】 代表魚と回遊ルート・特徴
▶ クロマグロ(本マグロ)
- 回遊ルート: 日本沿岸 → 太平洋 → 北大西洋
- 特徴:
- 世界規模で回遊する最強の長距離回遊魚。
- 日本近海では主に春~夏に北上し、秋~冬は南下する。
- 大型になると1万km以上移動することもある。
- 回遊の障害:
- エサの減少(カタクチイワシやサバが減るとルートが変わる)。
- 海流の変化(黒潮や親潮の変動により回遊ルートがズレる)。
▶ シイラ(マヒマヒ)
- 回遊ルート: 赤道付近 → 日本沿岸 → 再び南へ
- 特徴:
- 温暖な海を好み、黒潮に乗って北上する。
- 1年で急成長するため、回遊スピードが速い。
- 回遊の障害:
- 水温の低下(20℃以下になると一気に南下)。
- 台風などの天候による影響が大きい。
▶ カツオ
- 回遊ルート: フィリピン付近 → 日本沿岸 → 北上 → 冬は南下
- 特徴:
- 春は「初ガツオ」として太平洋側を北上。
- 秋は脂が乗り「戻りガツオ」として南下する。
- 回遊の障害:
- 海水温の変化(18℃以上で活発に回遊)。
- エサの分布(イワシやオキアミが減ると回遊ルートが変わる)。
【中距離回遊魚】 代表魚と回遊ルート・特徴
▶ ブリ(鰤)
- 回遊ルート: 九州沖 → 日本海・太平洋沿岸 → 北海道付近 → 冬は南下
- 特徴:
- 「寒ブリ」として有名な富山湾のブリは、冬に南下する途中で脂がのる。
- 外洋にいる個体と沿岸を回遊する個体に分かれる。
- 回遊の障害:
- 海流の変動(対馬暖流の影響を受ける)。
- 漁業圧(定置網や巻き網で漁獲されると回遊ルートが変わる)。
▶ ヒラマサ
- 回遊ルート: 九州沖 → 瀬戸内海・房総沖 → 北上
- 特徴:
- ブリよりも高水温を好み、黒潮の影響を受ける。
- 一部の個体は回遊せず、定着するものもいる。
- 回遊の障害:
- 突然の寒波(海水温が下がると動きが鈍る)。
- 生息域の変化(養殖が増えたことで野生個体の回遊範囲が変わる)。
【短距離回遊魚】 代表魚と回遊ルート・特徴
▶ アジ(マアジ)
- 回遊ルート: 沿岸部(瀬戸内海・東京湾・日本海沿岸)を季節ごとに移動
- 特徴:
- 沿岸域を中心に、数十km程度の範囲で回遊する。
- 水温が下がると深場へ移動し、夏になると浅場に戻る。
- 回遊の障害:
- 沿岸開発(港湾工事や埋め立てでエサ場が減る)。
- 環境変化(プランクトンの減少で個体数が変動)。
▶ サバ
- 回遊ルート: 太平洋・日本海沿岸を広く回遊
- 特徴:
- 沿岸域に回遊しながら群れを形成する。
- 産卵期には沖合に移動し、稚魚は沿岸域で育つ。
- 回遊の障害:
- 水温の変化(黒潮や親潮の影響で移動範囲が変わる)。
- 海洋汚染(プラスチックごみや赤潮の影響を受けやすい)。
【釣り人向け:回遊魚を狙うポイント】
✅ 長距離回遊魚を狙うなら → 潮目や潮流の変化をチェック!
✅ 中距離回遊魚を狙うなら → 季節ごとの移動ルートを把握!
✅ 短距離回遊魚を狙うなら → 地形変化(磯・堤防)の近くが狙い目!
【まとめ】
✅ 回遊魚の移動距離は「長距離」「中距離」「短距離」に分かれる。
✅ 水温・海流・エサの分布によって回遊ルートが変化する。
✅ 漁業や環境変化が回遊ルートに影響を与えることもある。
✅ 釣果を上げるには、回遊パターンを理解することが重要!
これらの知識を活かして、ターゲットの回遊魚を的確に狙いましょう!


