サーモン(Salmon)と呼ばれる魚には、サケ科(Salmonidae)に属する複数の種類があり、
日本でいう「鮭(サケ)」も含まれます。
サーモンには大きく分けて 「太平洋系のサケ」 と 「大西洋系のサーモン」 があります。
また、「マス(トラウト)」 もサケ科に属し、広義ではサーモンの仲間とされることがあります。
① 太平洋系のサケ(Pacific Salmon)
→ 自然繁殖し、一生に一度だけ産卵する(降海型が多い)
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シロザケ(Chum Salmon, 白鮭)
・日本で「鮭」といえばこれ
・秋鮭、時鮭、銀毛などの名前で呼ばれる
・身はやや淡泊で、イクラの親 -
ベニザケ(Sockeye Salmon, 紅鮭)
・身が鮮やかな赤色
・脂が少なく旨味が強い
・缶詰やスモークサーモンにされることが多い -
キングサーモン(Chinook Salmon, マスノスケ)
・最大で40kgを超える世界最大のサケ
・脂がのって濃厚な味わい -
ギンザケ(Coho Salmon, 銀鮭)
・身がやわらかく、脂が適度にのる
・日本でも養殖されており、スーパーでよく見かける -
カラフトマス(Pink Salmon, 樺太鱒)
・身が薄いピンクで淡泊な味
・缶詰や加工食品向け -
サクラマス(Cherry Salmon, 桜鱒)
・川で育った個体は「ヤマメ」、海に降りた個体を「サクラマス」と呼ぶ
・味が良く、高級魚
② 大西洋系のサーモン(Atlantic Salmon, 大西洋鮭)
→ 世界で最も多く養殖されるサーモン(主にノルウェー・チリ・カナダ産)
- アトランティックサーモン(Salmo salar)
・養殖が盛んで、日本のスーパーで売られている「生食用サーモン」の主流
・脂がのり、クセが少なく食べやすい
③ マス(トラウト, Trout)
→ サーモンの仲間で、一部は「サーモン」として流通
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ニジマス(Rainbow Trout, 虹鱒)
・元々は淡水魚だが、一部は海面養殖され「トラウトサーモン」として流通 -
ブラウントラウト(Brown Trout)
・ヨーロッパ原産のマスで、日本では渓流釣りの対象魚 -
タイガートラウト(Tiger Trout)
・ブラウントラウトとブルックトラウトの交雑種
④ サーモンとして扱われる養殖魚
→ サケ科以外でも「サーモン」として売られる魚がある
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トラウトサーモン(養殖ニジマス)
・ニジマスを海水で養殖し、サーモンのように脂をのせたもの -
サーモントラウト(養殖ギンザケ)
・ギンザケを海面養殖したもの
結論:「鮭」と「サーモン」の違い
・「鮭(サケ)」は主に日本で食べられるシロザケを指す
・「サーモン」は海外で流通するアトランティックサーモンやベニザケなどを含む
・マス類(トラウト)も養殖方法によっては「サーモン」として扱われることがある
豆知識
・日本のスーパーで「生食用サーモン」として売られているのは、アトランティックサーモンか
トラウトサーモン
・天然のシロザケはアニサキスのリスクが高いため、生食には向かない(加熱・冷凍処理が必要)
・「ノルウェーサーモン」=アトランティックサーモンの養殖物
サーモンと鮭は似ているけど、生態や種類に違いがあるので、料理や用途に応じて選ぶと良いですね!


