オキアミの漁獲量減少は進んでいるのか?

結論から言うと、オキアミの減少が懸念されている地域もあるが、全体的な状況は場所による

特に南極オキアミ(ツノナシオキアミ)の個体数減少が報告されている。


1. 南極オキアミ(ツノナシオキアミ)の減少

🔴 減少が指摘される主な要因

  • 地球温暖化による海氷の減少
    • 南極オキアミは幼生期に海氷下で植物プランクトンを食べて成長する。
    • 温暖化で海氷が減ると餌が不足し、生存率が下がる
    • 特に南極半島周辺では、過去50年間でオキアミの個体数が約80%減少したという報告もある。
  • 過剰漁獲(商業利用の拡大)
    • オキアミは養殖魚のエサやオキアミオイル(サプリメント)として年間数十万トン単位で漁獲されている。
    • 特に中国・韓国・ノルウェーの漁船が南極海でのオキアミ漁を拡大中。
    • クジラ・ペンギン・魚類の餌資源としての重要性を考えると、過剰漁獲が生態系に影響を及ぼす可能性がある。
  • 海洋酸性化(CO₂の増加)
    • 二酸化炭素(CO₂)の増加により海洋が酸性化し、オキアミの幼生が正常に成長できなくなるリスクがある。

2. 北太平洋オキアミ(ツマリオキアミ)の状況

北太平洋オキアミ(日本沿岸で釣り餌に使われる種類)については、地域によって増減が異なる

🟡 日本近海では、環境変化による影響が見られる

  • 近年、太平洋側ではオキアミの漁獲量が減少傾向にある(特に北海道沿岸)。
  • 一方で、日本海側ではオキアミが増えている地域もある。
  • 水温変化による分布の変化が影響している可能性が高い。

🟡 漁獲量の変動要因

  • 黒潮や親潮の影響で、日本近海のオキアミの量は年ごとの変動が大きい
  • サバ・イワシなどの回遊魚の増減によっても左右される(オキアミを食べる魚が多ければ減る)。

3. オキアミ減少が生態系に与える影響

オキアミが減ると、海洋生態系全体に深刻な影響が出る。

🔻 クジラ・ペンギン・魚のエサ不足

  • クジラやペンギンの繁殖成功率が低下(エサ不足でヒナが育たない)。
  • オキアミを食べる魚(ニシン・サバ・タラなど)が減ると漁業にも影響

🔻 生態系のバランスが崩れる

  • オキアミが減ると、代わりにクラゲなどが増える可能性がある。
  • クラゲは魚のエサになりにくいため、結果的に魚の資源量も減る恐れがある。

4. 現在の対策と今後の見通し

🟢 国際的な保護・管理が進められている

  • **CCAMLR(南極海洋生物資源保存委員会)**がオキアミ漁獲量を規制。
  • **オキアミ漁獲の一時停止区域(漁業禁止エリア)**を増やす動きもある。

🟢 環境変化への適応

  • 一部の研究では、オキアミが北上して新しい生息地を開拓している可能性も指摘されている。
  • ただし、南極海のオキアミ減少が続けば、ペンギンやクジラの生息数が減る可能性は高い

結論

南極オキアミ(ツノナシオキアミ)は減少傾向が強く、特に南極半島周辺で80%減少との報告もある。

北太平洋オキアミ(ツマリオキアミ)は地域によって増減が異なり、日本沿岸では漁獲量が減っている場所もある。

温暖化・漁獲圧・海洋酸性化が原因と考えられ、対策が進められているが、影響が続く可能性がある。

オキアミの減少は、クジラやペンギン、魚類の生態系に大きな影響を及ぼす問題なので、

今後の変化にも注目が必要です。

タイトルとURLをコピーしました