長潮の特徴と原理
- 潮流が緩やか
- 長潮は、大潮や中潮と比べて干満差が小さいため、潮の動き(潮流)が非常に緩やかになります。
- 魚は一般的に、潮流に乗って移動するエサを捕食しやすいため、潮が動かないと活性が下がりがちです。
- 酸素供給量が少ない
- 潮流が弱いと、水中の酸素の供給も少なくなる傾向があります。
- これにより魚の動きが鈍くなり、エサを追いにくくなることがあります。
- ベイトフィッシュの動きも鈍い
- 潮が緩やかだと、エサとなる小魚やプランクトンも動きが少なくなります。
- そのため、捕食者となる魚も活動が低下する可能性があります。
長潮と他の潮周りの違い
- 潮汐の干満差
- 大潮: 干満差が最も大きく、潮が激しく動く。魚の活性が高い。
- 中潮: 大潮ほどではないが、干満差が適度にあり釣りやすい潮回り。
- 小潮: 干満差が小さく、潮の動きは穏やか。状況によっては釣果にムラが出る。
- 長潮: 干満差が非常に小さく、潮の動きが最も緩やか。
- 魚の活性
- 潮が動く大潮や中潮は、魚がエサを追いやすい活性の高い時間が多い。
- 小潮や長潮では、魚の活性が低下しやすく、特に長潮は「釣れない」と感じることが多い。
- 潮の動き方の特徴
- 長潮では、潮がほとんど動かない時間が長く、釣りのチャンスが限られます。
- 他の潮周りでは、満潮や干潮のタイミングで潮が大きく動き、釣れる時間帯が増えます。
長潮でも釣果を上げるコツ
- 潮止まりを避ける
- 潮がわずかに動き出すタイミング(上げ潮や下げ潮の始まり)を狙うと釣果が出やすい。
- 潮流の効くポイントを選ぶ
- 港の出口や水深が急に深くなる場所など、潮がわずかに動くポイントを狙うのがおすすめ。
- 魚種を選ぶ
- 活性が低い魚よりも、岩場に生息する根魚や夜行性の魚を狙うと良い。
- エサやルアーの工夫
- 活性が低い魚には、動きが遅いエサや視覚的に目立つルアーを使うのが効果的です。
長潮でも、タイミングやポイントを工夫することで釣果を上げることは可能です。特に地形や潮流の特徴を理解して釣り場を選ぶことが重要です。