魚が**活〆(いけじめ)**された際に「目がぐるっと回り、口が開く」現象は、
神経系や筋肉が死後硬直に移行する際の反応に関連しています。
以下に理由を詳しく説明します。
1. 目がぐるっと回る理由
魚を活〆すると、以下の生理的な反応が引き起こされます:
- 神経の遮断
活〆では、脳や神経を破壊することで即座に魚の意識や運動能力を止めます。この過程で、目を動かす筋肉(外眼筋)も同時に制御を失います。 - 筋肉の弛緩
活〆直後は、神経が切断されることで筋肉が弛緩し、目の筋肉がバランスを失います。そのため、目玉が無意識に動いて「ぐるっと」回るように見えるのです。
2. 口が開く理由
魚の口が開くのは、以下の2つの要因が関係しています:
- 呼吸筋の弛緩
魚は口と鰓(エラ)を使って呼吸しますが、活〆されるとこれを制御する筋肉(特に顎や鰓蓋を動かす筋肉)が弛緩し、口が開いた状態になります。 - 死後硬直の影響
活〆直後は筋肉が弛緩しますが、時間が経つと死後硬直が始まり、筋肉が収縮して固定されます。その過程で、最初に口が「開いた状態」で硬直しやすいのです。
3. 神経系の特性と活〆の影響
活〆の目的は、魚の神経や筋肉の動きを止めて鮮度を保つことです。そのため、このプロセスでは以下のような影響が見られます:
- 自律神経の反射
活〆時に神経が切断されると、一時的に体内で反射的な筋肉の動きが起こることがあります。これが「目が動く」や「口が開く」という反応を引き起こします。 - 脳の即死
脳が破壊されることで、意識的な制御が完全に失われます。その結果、筋肉が神経信号の影響を受けなくなり、弛緩状態になるのです。
4. 魚の解剖学的特徴
魚は人間とは異なる筋肉と神経の仕組みを持っています:
- 目や口を動かす筋肉が、魚の生きた状態では非常に敏感に制御されています。
- 活〆のような強制的な神経遮断が行われると、これらの筋肉がバランスを失い、自然に「目がぐるっと動き、口が開く」ように見えるわけです。
まとめ
魚が活〆されると、「目がぐるっと回り、口が開く」のは以下の理由によるものです:
- 神経遮断により筋肉が弛緩するため。
- 呼吸筋や眼球を動かす筋肉のバランスが崩れるため。
- 死後硬直の過程で開いた口が固定されるため。
この現象は、魚が神経的に即死することで起きる自然な生理的反応です。
活〆を正しく行うと鮮度が保たれ、結果的に美味しい魚が提供されることに繋がります。


