オナガグレ(クロメジナ)が口太グレ(メジナ)よりも「よく引く」と言われる理由は、
主に以下の要素に基づいています。
1. 泳ぎの特性
- オナガグレは体がやや細長く、尾びれが大きいため、泳ぎのスピードとパワーが優れています。この体型は水の抵抗を効率的に活用できるため、引きの強さと持続力が際立っています。
- 一方、口太グレは体型が丸みを帯びており、引きは力強いものの、持続力やスピードではオナガグレに劣ります。
2. ファイト中の行動
- オナガグレは掛かると水中で猛スピードで泳ぎ回り、根に突っ込もうとする動きが特徴です。特に、突然方向を変える切り返しや、強烈な突進が多く、釣り人にとってはスリル満点です。
- 口太グレは初期の突進は強いものの、その後は比較的直線的な引きが多く、動きに一定のパターンがあります。
3. 生息環境の違い
- オナガグレは潮流の速いポイントや外洋寄りの磯に多く生息するため、自然に筋力が鍛えられています。そのため、引きの強さに影響していると考えられます。
- 口太グレは比較的穏やかな場所でも見られるため、オナガグレほどの運動量を必要としない環境で育つことが多いです。
実際の違いの感覚
- 引きの強さ: 同じサイズ(例: 40cm)で比較すると、オナガグレの方が体感的に2倍近い引きの力を感じることがあります。
- スタミナ: オナガグレは長時間のファイトでも力を維持するため、釣り上げるまでに時間がかかることが多いです。
- スリル: オナガグレの変則的な動きやスピードにより、より緊張感のあるファイトを楽しめます。
まとめ
オナガグレは口太グレと比較して、パワー、スピード、持久力のいずれも優れており、釣り人に
とってはよりエキサイティングなターゲットと言えます。
ただし、その分だけ強力なタックルと経験が求められるため、初心者には口太グレの方が扱い
やすい場合もあります。