養殖魚は天然魚に比べると、一般的に身が柔らかい傾向にあると言えます。
これは、育つ環境と運動量が大きく関係しています。
養殖魚の場合:
- 限られた空間: 養殖場という限られた空間で育つため、天然魚のように広い海を自由に泳ぎ回ることはありません。そのため、運動量が少なく、筋肉が発達しにくい傾向にあります。
- 安定した給餌: 養殖では、栄養バランスの取れたエサが安定的に与えられます。これにより、筋肉よりも脂肪がつきやすくなり、身が柔らかくなります。
- ストレスの少ない環境: 養殖場は、水質や水温などが管理された比較的安定した環境です。そのため、天然魚に比べてストレスが少なく、筋肉が硬くなりにくいと言われています。
天然魚の場合:
- 広い海での運動: 広大な海で、外敵から逃れたり、エサを求めて泳ぎ回るため、筋肉が発達し、身が引き締まります。
- 自然環境での生存競争: 自然界では、常に生存競争にさらされているため、筋肉が発達し、身が硬くなる傾向があります。
- 季節ごとの変化: 天然魚は、季節によってエサや水温などが変化するため、身の質も変化します。旬の時期には脂が乗りますが、それ以外の時期は身が締まっていることが多いです。
ただし、養殖技術の進歩により、最近では天然魚に近い環境で育てられたり、運動量を増やす工夫がされた養殖魚も出てきています。
そのため、一概に「養殖魚は全て身が柔らかい」とは言えなくなってきています。
また、身の柔らかさの好みは人それぞれです。
柔らかい身が好きな人もいれば、引き締まった身が好きな人もいます。
調理方法によっても食感は変わるので、色々な魚を試して、自分の好みに合った魚を見つけるのが一番です。
以下に、天然魚と養殖魚の違いをまとめた表を再度掲載しますので、参考にしてください。
| 項目 | 天然魚 | 養殖魚 |
|---|---|---|
| 生育環境 | 自然の海域、湖、川など | 人間が管理する環境(養殖場、魚池など) |
| 運動量 | 多い | 少ない |
| 身の質 | 身が締まっている | 身が柔らかい傾向がある |
| 旬 | ある | 比較的安定している |
| 味 | 旨みや香りが高い傾向 | まろやかな傾向 |
| 脂 | 旬の魚は脂が乗っている | 季節問わず、比較的脂が多い傾向 |
| 見た目 | 色鮮やか | 日焼けして黒っぽい場合がある |

