アオリイカの神経と透明変色
- 4つの神経節: アオリイカは、他のイカ類と同様に複雑な神経系を持っていますが、特に4つの神経節が体の各部に命令を伝達する役割を果たしています。これらの神経節が、体色の変化や筋肉の動きを制御していると考えられています。
- 瞬時の変色: イケジ(神経を切断すること)を行うと、これらの神経が切断され、脳からの信号が遮断されます。その結果、体色を変化させる細胞(色素胞)が、瞬時に収縮し、透明な状態になります。これは、アオリイカが外敵から身を守るための巧妙な防御反応の一つです。
透明変色のメカニズム
- 色素胞: アオリイカの皮膚には、色素胞と呼ばれる細胞が数多く存在します。これらの細胞の中には、黒色素胞、赤色素胞、黄色素胞などがあり、それぞれ異なる色の色素を含んでいます。
- 神経の働き: 生きているアオリイカは、これらの色素胞を神経で細かく制御することで、周囲の環境に合わせて体色を変化させることができます。
- イケジによる変化: イケジを行うと、神経の働きが停止するため、色素胞は神経の制御から解放されます。その結果、色素胞は収縮し、体全体が透明になります。
透明になる理由
- カモフラージュ: 透明になることで、周囲の環境に溶け込み、捕食者に見つかりにくくなります。
- 威嚇: 一説には、透明になることで捕食者を驚かせ、攻撃を回避するという説もあります。
透明なアオリイカの観察
アオリイカの透明な姿は、その神秘的な美しさから、多くの釣り人や研究者を魅了してきました。
しかし、生きているアオリイカが完全に透明になる瞬間を観察することは、非常に難しいとされています。
まとめ
アオリイカの透明変色は、自然界の神秘の一つと言えるでしょう。
そのメカニズムは、まだ解明されていない部分も多く、今後の研究が期待されます。


