アオリイカを含むイカ類(頭足類)には、心臓が3つあります。この特徴は、イカの特異な循環系や生態に関係しています。
1. 3つの心臓の構造
イカには以下の心臓が備わっています:
(1) 1つの「主心臓(体心臓)」
- 位置: 内臓の中央付近。
- 役割: 全身に酸素を含む血液を送り出します。
- 特徴: 人間の心臓に似た役割を持ちます。
(2) 2つの「鰓心臓(えらしんぞう)」
- 位置: 各鰓の基部(左右に1つずつ)。
- 役割: 体内から戻ってきた酸素が少ない血液を鰓に送り出し、酸素を取り込む役割を担います。
- 特徴: 酸素を効率よく取り込むための補助的な心臓。
2. なぜ心臓が3つあるのか?
これはイカの生態や体の構造に関連しています。
(1) 高い運動能力
- イカは泳ぐスピードが非常に速く、ジェット噴射を使って移動します。この激しい運動を支えるためには、大量の酸素が必要です。
- 心臓が3つあることで、酸素の供給を効率的に行い、筋肉への血液供給を強化しています。
(2) 独特の循環系
- イカは、**青い血液(ヘモシアニン)**を持っています。この血液は酸素を運ぶ能力がヘモグロビン(赤い血液)よりやや低いため、3つの心臓で血液循環を補っています。
3. 他の頭足類も心臓が3つある?
- はい、イカだけでなく、タコやオウムガイなどの頭足類も同様に心臓が3つあります。これは頭足類全体に共通する特徴です。
4. まとめ
アオリイカに心臓が3つあるのは、酸素供給を効率的に行い、高い運動能力を維持するための進化の結果です。
このユニークな構造は、イカの驚くべき適応力や生存戦略を象徴しています。


