アオリイカの**漏斗(ろうと)**は、身体の腹側にある管状の構造で、アオリイカの行動や生態において非常に重要な役割を果たしています。この漏斗には、以下のような複数の機能があります。
1. ジェット推進による移動
漏斗は、アオリイカの主な移動手段であるジェット推進に使われます。
● 仕組み:
- **外套膜(がいとうまく)**内に水を取り込みます。
- 外套膜の筋肉を広げることで水が体内に吸い込まれます。
- 筋肉を収縮させることで、水を勢いよく漏斗から噴射します。
- この噴射の反作用によって、アオリイカは前進や後退が可能になります。
● 特徴:
- 漏斗の向きを変えることで、進行方向を自由に調整可能です。
- この移動方法は、素早く逃げるときや、獲物に急接近するときに特に効果的です。
2. 呼吸の補助
漏斗は、呼吸にも関わる重要な構造です。
● 仕組み:
- 外套膜を広げて水を体内に取り込み、漏斗を通して排出します。
- この水の流れにより、外套膜内のエラに水が通過し、酸素の取り込みと二酸化炭素の排出が行われます。
3. 排泄と老廃物の排出
漏斗は、排泄物や消化器官からの老廃物を排出する役割も担っています。
● 具体例:
- 消化器官で処理された不要な物質は漏斗を通じて外部へ排出されます。
- 体内を清潔に保つための重要な機能です。
4. インクの排出
アオリイカが天敵に襲われたとき、漏斗は**インク(墨)**を排出するために使われます。
● 仕組み:
- 墨袋から漏斗へインクが運ばれる。
- 外套膜の筋肉が収縮し、水と一緒にインクを勢いよく噴射します。
- インクは敵の目をくらませたり、擬似的な分身として使われます。
5. 産卵時の補助(可能性)
一部の研究では、アオリイカの産卵行動においても漏斗が卵の配置や産卵場所の掃除を助ける役割を果たす可能性が指摘されています。
漏斗の多機能性の魅力
アオリイカの漏斗は単なる水の排出口ではなく、移動、呼吸、防御、排泄といった多岐にわたる機能を担っています。
この構造はイカ類全般の特徴ですが、アオリイカは特に素早い移動能力を活かしてその能力を最大限に活用しています。
釣りや観察時に漏斗からの水流やインク排出を目にすることで、彼らの行動や意図を理解する手助けになります。
現在釣太郎みなべ店でアオリイカが泳いでいます。
ごゆっくり観察してください。
「イカの王様」は老若男女問わず、大好評を得ています。


