アオリイカの通常の遊泳速度は、瞬間的な高速(時速40km以上)に比べるとかなり遅く、時速1~5km程度と推定されています。この速度は、エネルギー消費を抑えつつ、水中で効率的に移動するためのリズムに適しています。
通常遊泳の特徴と目的
- 効率的な移動
- アオリイカは、外套膜を収縮させて水を押し出しつつ、少しずつ推進力を得ています。この運動はゆっくりと行われるため、エネルギー消費が抑えられます。
- 餌場の探索や浅い場所での移動時に見られます。
- ホバリングのような動き
- フィン(側翼)をゆっくりと動かして位置を微調整することが多いです。このときの速度はさらに遅く、時速1km未満になることもあります。
- ホバリングは、周囲の状況を確認したり、狙いを定めて獲物に接近する際に利用されます。
- 警戒やリラックスの状態
- アオリイカは、危険がないと感じるときは特にゆったりとした速度で移動します。一方、警戒心が強いときはやや速度を上げつつも、瞬間的な加速は控えます。
通常速度が生態に与える影響
- 捕食の準備:ゆっくりした速度は、獲物に気づかれずに接近するための戦略の一つです。
- エネルギー効率:アオリイカの活動範囲を広げるためには、燃費の良い通常速度が重要です。
- 群れでの行動:アオリイカが群れを形成するとき、この速度は他の個体との調和を保つための基本速度にもなります。
釣りの際には、この通常速度を考慮し、自然な動きに近いスローな誘い(エギの操作やアジの泳がせ方)を意識すると、アオリイカが興味を持ちやすくなります。

