塩もみすると、匂いがきつい魚も大幅に嫌なにおいが減る。この理由説明。

塩もみをすると、魚の嫌な匂いが大幅に減る理由は、塩の働きが魚の表面や内部の不快な成分を取り除くからです。具体的には、以下のようなメカニズムが関係しています。

1. 表面のたんぱく質や脂肪分の分解

魚の皮や表面には、微細な汚れや皮脂、たんぱく質が存在します。これらが酸化すると、特に魚臭い匂いの元となります。塩をもみ込むことで、これらの成分が分解され、洗い流されやすくなります。塩は不純物を吸着し、魚の表面を清潔に保つ役割も果たします。

2. 浸透圧で水分と臭い成分を引き出す

塩もみをすると、塩の浸透圧によって魚の皮や筋肉の表面から余分な水分が引き出されます。この水分には、魚特有の臭い成分(アンモニアやトリメチルアミンなど)が含まれており、塩もみをすることでそれらが外に排出されます。これにより、魚の嫌な匂いが軽減されます。

3. 菌や汚れの除去

魚の表面にいる菌や汚れも、塩の殺菌作用や清浄効果で除去されます。特に魚が痛んでくると、菌が増殖して腐敗が進み、その結果として臭いが強くなります。塩もみによって、表面の雑菌を抑えることで、腐敗臭の発生を防ぐことができます。

4. 魚のぬめりの除去

魚の表面にはぬめりがあり、このぬめりは匂いの原因となることがあります。塩もみをすることで、このぬめりが取り除かれ、魚がより清潔な状態になります。ぬめりが少なくなることで、魚特有の生臭さも軽減されます。

まとめ

  • 塩の浸透圧効果で水分と一緒に臭い成分が引き出される。
  • 塩の分解作用で表面のたんぱく質や脂肪が落ち、臭いが軽減。
  • 殺菌作用で菌の増殖を抑え、腐敗臭を防ぐ。
  • ぬめり除去によって、生臭さを減少させる。

これらの理由から、塩もみは魚の嫌な匂いを大幅に軽減する有効な方法として知られています。

臭い魚は塩でもむと、匂いがほとんどなくなるが、この理由説明。釣太郎

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