ボラの胸鰭は独特で、他の魚とは明らかに一線を画しています。
明らかに飛び跳ねられやすいように、極端に上側に付いており、小さな羽根のようにシャープ且斜めに。
飼育は楽ではありませんが、誰もが知っているお馴染みの魚が、泳いでいるを見るのは楽しいもの。
頭部が大きく、眼玉も同様で非常に個性的。
雑食で有名ですが、口はヘの字になっています。
ジャンプするときは、細長い体をくねらせ反動をつけ、真っすぐではなく45度ほどに角度をつけ斜めに飛びます。
鯔はなぜ跳ねるのか、という説はいろいろあります。
遊んでいる
寄生虫を落としている
敵に襲われている
驚いた時
潮が悪く酸欠状態時に、酸素を取り入れている。
等等。
汚染水を好ことから、河口付近や湾内で堆積された有機物や泥も食べ、水質も悪いためどす黒い色をしていますが、潮通しが良い場所ではきれいな銀色で、季節にもよりますが匂いも少な目。
臭いの元は食べ物にあると言われ、泥地を好みますが、泥もそのままエサと一緒に飲み込む為、と言われています。
もちろん苔や海藻の好んで食べる草食なので当然かも。もちろん魚肉も好んで食べます。
漁港内で、浮いた魚の死骸を突いているシーンを見た事がある釣り人も多いのでは?
釣り人には外道扱いされがちですが、冬季の寒ボラは別物。
臭みはほとんどなく(個体による)、脂がのり美味。
魚名を伏せ、刺身で食べさせれば面白いはず。
口元はヘの字になっていますが、最初のあたりは非常にソフトでウキに微妙は変化がある程度。
その後大きく竿が曲がり、沖へ走り痛烈な引きとなります。
大きくなると引き寄せるまで大変で、3匹釣ると腕が棒のようになったという人も。
近場まで引き寄せると、今度は根に入ろうと皿抵抗します。
通常は海面が定位置ですが、捕食時は潜ります。
釣ったことがあっても、じっくり観察することは少ないと思うので、興味のある方はご覧ください。
こんなに愛くるしい魚は、他にはありません。
臭いさえなければナンバーワンかも?