アジは「回遊魚」というイメージが強い魚です。
しかし実際の釣り場では、同じ場所でずっと釣れ続くこともあります。
つまり、アジには「回遊型」と「居着き型」の2種類の性質があるのです。
ここを理解しているかどうかで、釣果は大きく変わります。
今回は全国平均と南紀の違いを、現場目線でハッキリさせます。
アジはなぜ回遊と居着きに分かれるのか
アジは本来、プランクトンや小魚を追う回遊魚です。
ですが条件が揃うと、その場に居続ける「居着き」になります。
主な条件はこの3つです。
餌が豊富
潮通しが良い
外敵が少ない
港内や湾内はこの条件を満たしやすく、居着き化が起きやすいです。
全国的なアジの割合
全国的に見ると、おおよそこの比率になります。
回遊型 約70%
居着き型 約30%
外洋に面したエリアでは回遊が圧倒的に多くなります。
特に水温変化が大きい地域ほど、アジは動き続けます。
つまり「来るか来ないかの釣り」になりやすいです。
南紀(和歌山)のアジの割合
南紀ではこのバランスが大きく変わります。
回遊型 約40%
居着き型 約60%
これはかなり特殊です。
理由はシンプルです。
黒潮の影響で水温が安定している。
一年を通してベイトが豊富。
港内でも潮が動く。
この3つが揃っているため、居着きが成立しやすいのです。
南紀でアジが安定して釣れる理由
南紀の強みは「完全な止まり水にならない」ことです。
普通の港は潮が止まりやすいですが、南紀は違います。
常にどこかで水が動いています。
その結果、
ベイトが溜まる
酸素量が維持される
群れが抜けにくい
こうなります。
だから「いつ行っても釣れる」という現象が起きます。
回遊型と居着き型の見分け方
釣り場での見分け方も重要です。
回遊型の特徴
時合が短い
サイズが揃う
急に釣れて急に止まる
居着き型の特徴
ダラダラ釣れ続く
サイズがバラバラ
常夜灯周りに居る
この違いを見抜くことで、攻め方が変わります。
釣り方の使い分けが重要
回遊型は「待つ釣り」です。
時合を逃さないことが最優先になります。
一方で居着き型は「誘う釣り」です。
レンジ調整やコマセの使い方で釣果が伸びます。
南紀ではこの両方が混ざるため、対応力が重要になります。
要約
アジは単なる回遊魚ではありません。
全国では回遊7割ですが、南紀では逆転して居着きが多くなります。
この違いが「釣れやすさ」の正体です。
南紀は全国でもかなり恵まれた環境です。
だからこそ、回遊と居着きを見極めることが、さらに釣果を伸ばすカギになります。

