秋の釣りで大人気のソウダガツオですが、実は「ヒラソウダ」と「マルソウダ」の2種類がいるのはご存知ですよね。
どちらも引きが強くて楽しいターゲットですが、持ち帰って食べる際の「危険度」は全く異なります。
特に恐ろしいのがヒスタミン食中毒ですが、この2種ではヒスタミンが生成されるスピードに雲泥の差があるのです。
今回は、なぜマルソウダの方が圧倒的に足が早いのか、その理由と生成速度の違いを数値化して分かりやすく解説します。
せっかく釣った魚で辛い思いをしないためにも、この違いをしっかり頭に入れて安全に美味しくいただきましょう。
なぜマルソウダの方が危険なのか?カギは「血合いの量」
ヒスタミンは、魚の筋肉や血液中に含まれる「ヒスチジン」というアミノ酸が、細菌の働きによって変化することで生まれます。
ソウダガツオはこのヒスチジンを豊富に持っていますが、特にヒスチジンが集中しているのが赤黒い「血合い」の部分です。
ここがヒラソウダとマルソウダの決定的な違いになります。
ヒラソウダに比べて、マルソウダは体の断面のほとんどが真っ赤な血合い肉で占められているのです。
ヒスチジンの絶対量がマルソウダの方が圧倒的に多いため、少しでも温度が上がると爆発的なスピードでヒスタミンが作られてしまいます。
だからこそ、マルソウダは生食厳禁と言われ、ソウダ節などの加工用として扱われることが多いわけです。
【数値化】ヒラソウダとマルソウダのヒスタミン生成速度比較
では、実際にどれくらい生成スピードに差があるのかを比較してみましょう。
常温の約25度で堤防に放置した場合、危険なヒスタミン量に達するまでの目安時間を数値化しました。
ヒラソウダの場合は、約2時間から3時間で食中毒レベルに到達します。
一方のマルソウダは、なんと約1時間から1.5時間で食中毒レベルに到達してしまうのです。
つまり、マルソウダはヒラソウダの約2倍という恐ろしいスピードで危険な状態に変化してしまいます。
釣り上げてからモタモタしていると、あっという間に毒を持った魚に変わってしまうということです。
もちろんヒラソウダなら安全というわけではなく、どちらも釣れた直後の素早い処理が絶対に欠かせません。
釣太郎の海水氷で両方とも安全に持ち帰ろう
ヒラソウダのお刺身は絶品ですし、マルソウダも血合いを丁寧に取り除いて加熱すれば美味しく食べられます。
どちらが釣れても最高のお土産にするためには、前回の記事でもご紹介した「海水氷」による氷締めが最強の対策です。
釣太郎で販売している海水氷を使えば、氷点下の極低温で瞬時に細菌の活動をストップさせることができます。
釣り場に着いたらまずはクーラーボックスの海水氷の準備を確認し、ソウダガツオが釣れたらすぐに血抜きをして冷やしましょう。
まとめ
ヒラソウダとマルソウダは似て非なる魚であり、特にマルソウダのヒスタミン生成速度はヒラソウダの約2倍と非常に危険です。
血合いの量がこの危険度の差を生んでいるということを、しっかりと覚えておいてくださいね。
適切な冷却と素早い処理さえできれば、どちらも海からの素晴らしい恵みとして美味しくいただくことができますよ。

