釣りや海に関わると必ず出てくる「漁業権」。
しかし実際には「誰が与えるのか」「何ができる権利なのか」を正確に理解している人は少ないです。
ここでは漁業権の仕組みを釣り人目線で分かりやすく解説します。
漁業権とは「海の利用権」
漁業権とは簡単に言うと、特定の海域で水産資源を独占的に利用できる権利です。
土地でいう「使用権」に近い概念で、誰でも自由に魚を獲っていいわけではない理由がここにあります。
主な内容は次の通りです。
特定海域での漁獲権。
養殖を行う権利。
特定漁法の独占使用。
資源管理の責任。
つまり「魚を守りながら使う権利」です。
漁業権は国か県か?答えは「県」
漁業権を直接免許するのは都道府県知事です。
ただし根拠となる法律は国の「漁業法」です。
仕組みはこうです。
国
→ 法律と制度を決める。
都道府県
→ 実際の海域に免許を出す。
つまり国のルールを県が運用しています。
具体的にどんな権利があるのか
漁業権には種類があります。
共同漁業権
→ 定置網、刺網、採貝、海藻採取など。
区画漁業権
→ 養殖(カキ・真珠・ワカメなど)。
定置漁業権
→ 大型定置網の設置。
多くは漁協(漁業協同組合)が管理します。
一般の釣り人が貝採り禁止の場所があるのはこのためです。
なぜ都道府県ごとに違うのか
理由は「海の条件が違うから」です。
魚種が違う。
海岸地形が違う。
漁業文化が違う。
資源量が違う。
北海道と沖縄では海の環境が全く違うため、同じルールでは資源管理ができません。
地域に合わせて制度が変わります。
同じ県でも地域で漁法が違う理由
これも資源保護が目的です。
湾内と外海で魚種が違う。
漁場の広さが違う。
伝統漁法が残っている。
資源量に差がある。
例えば同じ和歌山でも、みなべと串本では対象魚や漁業形態が大きく異なります。
そのため地域単位で細かくルールが設定されます。
まとめ
漁業権は国の法律を基に都道府県が免許する「海の利用権」です。
資源保護と漁業維持のために地域ごとに細かく設定されており、同じ県内でもルールが違うのは海の環境と文化の違いが理由です。
釣り人もこの仕組みを理解することで、トラブル防止と海の資源保護につながります。

