「この魚、脂のってるなぁ」
釣り人なら、誰でも一度は言ったことがある言葉です。
アジでも、ブリでも、グレでも。
脂があるかどうかで、味は別物になります。
でも実は――
「脂って、正式には何て言うのか?」
ここを正確に答えられる人は、意外と少ない。
今回は、
・魚の脂分の正式名称
・数値の意味
・脂が多い魚ほど美味しい理由
・釣り人目線での見分け方
まで、まとめて解説します。
魚の脂分の正式名称は「脂質」
まず結論から。
魚の脂分の正式名称は、
👉 脂質(ししつ)
これです。
スーパーの表示
加工品の成分表
研究データ
市場資料
全部「脂質」で統一されています。
例
脂質:12.4g(100gあたり)
この数字が、いわゆる「脂の量」。
つまり、
脂質=脂の正体
と考えてOKです。
「脂肪含有量」「脂肪率」との違い
水産業界や研究分野では、こんな言葉も使われます。
・脂肪含有量
・脂肪率
意味はほぼ同じです。
表現が違うだけで、
👉 中身は脂質と同じ。
論文や試験場の資料では、こちらが多い。
現場で使われる「脂ノリ」という言葉
釣り人同士の会話では、これ。
「今日のアジ、脂ノリえぐいな」
「寒グレ、パンパンやで」
この「脂ノリ」。
正式用語ではありません。
でも、実はかなり理にかなっている。
脂質が多い魚ほど、
・身がしっとり
・舌にコクが出る
・焼いてもパサつかない
だから「ノってる」と感じる。
感覚と数値が一致している言葉です。
脂質が多い魚はなぜ美味いのか?
理由は単純。
脂=旨味の貯金だからです。
魚の脂には、
・DHA
・EPA
・不飽和脂肪酸
が豊富に含まれています。
これが、
甘み
コク
後味
を作る。
脂が少ない魚は、どうしても淡白になる。
刺身でも、焼きでも、差が出ます。
脂質が高くなる時期はいつ?
これも重要。
魚は、年中同じ脂ではありません。
基本はこう。
✔ 秋〜冬 → 脂MAX
✔ 春 → 落ち始める
✔ 夏 → 最低水準
理由は、
・水温低下
・越冬準備
・産卵準備
この3つ。
だから、
寒アジ
寒グレ
寒ブリ
は別格になる。
南紀の冬魚が評価される理由も、ここ。
南紀の魚はなぜ脂がのりやすいのか?
ここ、釣太郎的に超重要。
南紀は、
・黒潮
・高水温
・豊富なベイト
が揃っている。
つまり、
「食って、太って、溜め込める海」
なんです。
エサが豊富
↓
よく食う
↓
脂が乗る
↓
旨くなる
この循環が止まらない。
だから南紀のアジは“トロアジ”になる。
家庭でできる「脂ノリ」の見分け方
数値がなくても、見抜けます。
ポイントは5つ。
① 腹が張っている
② 体高がある
③ 触ると弾力がある
④ 皮にツヤがある
⑤ 切ると包丁に脂が付く
これ、全部そろってたら当たり。
ベテランは一瞬で見抜いてます。
脂が多い=体に悪いはウソ
よくある誤解。
魚の脂は、肉の脂と違います。
ほぼ「良質脂」。
血液サラサラ
脳の働きUP
中性脂肪低下
むしろ健康向き。
だから安心して食べていい。
釣太郎的まとめ
魚の脂分の正体は、
👉 正式には「脂質」
数値では、
👉 脂質率・脂肪率
現場では、
👉 脂ノリ
全部同じ方向を向いている言葉です。
そして、
脂がのった魚は
海が育てた最高のご褒美。
南紀は、それが当たり前に狙える場所。
これが強みです。
要約
・魚の脂分の正式名称は「脂質」
・数値で表すと脂質率
・脂ノリは感覚的表現
・脂が多い魚ほど旨い
・南紀は脂がのりやすい海
知って釣る。
知って食う。
それが、本当に魚を楽しむということ。

