サーフや堤防からの釣りで人気のターゲット、ヒラメとマゴチ。
どちらも底に張り付いている平べったい魚ですが、実は「口の形」と「捕食の仕方」は
正反対と言っていいほど異なります。
この違いを知っていると、アタリがあった時のイメージがガラリと変わりますよ。
鋭い牙で噛みつく「ヒラメ」
まずはヒラメの口を見てみましょう。
最大の特徴は、なんといってもあの鋭く尖った「歯」です。
獰猛なフィッシュイーターらしく、一度噛みついた獲物は絶対に逃がさないという構造をしています。
ヒラメは海底に潜んでいますが、獲物を見つけると素早く飛び上がり、ガブッと噛みつきます。
口も大きく開くため、自分の体長の半分くらいある大きなベイト(餌)でも果敢に襲いかかります。
「噛みつき型」の捕食スタイルですね。
プレス機のように押し潰す「マゴチ」
対してマゴチの口は、非常に特徴的です。 ヒラメのような鋭い牙はありません。
代わりに、ヤスリのようなザラザラとした細かい歯が帯状に並んでいます。
そして口の形状は、上から押し潰されたように平べったく、受け口(しゃくれ)になっています。
マゴチは獲物を「吸い込み」ながら、硬い上顎と下顎で「プレスして押さえ込む」ような捕食をします。
エビやカニなどの甲殻類も好んで食べるため、噛み切るというよりは、押し潰して飲み込むスタイルです。
釣りにおける決定的な違い
この口の違いは、釣りのフッキング(針掛かり)に大きく影響します。
ヒラメは貪欲に餌を追いかけ、時には水面近くまで食い上げてくることもあります。
ガブッと噛むので、アタリは明確に出やすい傾向があります。
一方、マゴチは底にへばりついたまま、獲物を待ち伏せします。
口の構造上、特に上顎が非常に硬い骨でできています。
そのため、針が貫通しにくく、「アタリはあるのに乗らない」「途中でバレた」ということが起こりやすい魚です。
マゴチを狙う際は、この「硬い口」を意識して、しっかりと合わせを入れる必要があります。
まとめ
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ヒラメ: 鋭い歯で噛みつく。上下に大きく口が開く。
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マゴチ: プレス機のように押し潰す。上顎が非常に硬い。
同じフラットフィッシュでも、口の中を覗くと全く別の生き物だと分かります。
釣太郎に入荷した際は、ぜひこの「口の違い」をじっくり観察してみてください。
魚の生態を知ると、釣りはもっと面白くなりますよ。

