「今日の魚はオキアミに見向きもしない…一体何を食べているんだ?」
そんな疑問を持ったことはありませんか。
実は魚の世界には、私たち人間が想像する以上に明確な**「食事の割合(食性比率)」**が存在します。
ある魚は一生の8割をプランクトンで過ごし、ある魚は季節によって突然「草食」に変わります。
今回は、人気ターゲットである「グレ」「チヌ」「青物」の胃袋の中身を円グラフにするつもりで、
その驚きの食性割合を解説します。
見出し構成案
1. 季節でガラリと変わる「変幻自在タイプ」:グレ(メジナ)
グレは本来、植物性の餌を好む傾向が強い魚ですが、水温によってその比率は大きく変動します。
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【冬~春(寒グレ期)】
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海藻(ノリ・アオサ):約70%
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小型甲殻類(動物性):約30%
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解説: 冬場は消化の良い海藻を主食にします。この時期に「海苔グレ」釣法が効くのは、彼らの食事の7割が植物だからです。オキアミで釣れない時は、この%を思い出してください。
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【夏~秋(梅雨グレ・秋グレ)】
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小型甲殻類・虫類:約80%
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海藻:約20%
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解説: 水温が上がり活性が高まると、動物性タンパク質を求めて小エビやゴカイ類をどん欲に食べます。
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2. 海の掃除屋にして美食家「超・雑食タイプ」:チヌ(クロダイ)
「悪食(あくじき)」と言われるほど何でも食べるチヌですが、その内訳を見ると非常に面白い傾向があります。
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【年間の平均的な食性比率】
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甲殻類(カニ・エビ・フジツボ):約40%
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貝類(イガイ・カキ):約30%
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植物(コーン・スイカ・海藻):約10%
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その他(サナギ・小魚・虫):約20%
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解説: 圧倒的に「硬いもの」が好きです。特筆すべきは植物性(穀物・果物)への反応。自然界にはない「コーン」や「サナギ」で釣れるのは、彼らがもともと全体の3割程度を「落下昆虫」や「漂流物」に依存しているため、好奇心旺盛だからです。
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3. 動くものしか興味なし「完全肉食タイプ」:青物・シーバス
ブリ、カツオ、ヒラメ、シーバスなどは、消化器官の構造からして植物を消化できません。
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【フィッシュイーターの食性比率】
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小魚(イワシ・アジ等):約90%
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甲殻類・イカ類:約10%
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解説: 基本的に「魚が魚を食べる」世界です。ただし、シラスやアミエビなどの「マイクロベイト」が大量発生している時は、その10%の甲殻類に意識が集中し、大きなルアー(魚型)に見向きもしなくなる「偏食」が起こります。
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4. すべての魚に共通する「幼魚時代」のルール
どんなに獰猛な巨大魚も、生まれた瞬間から小魚を食べているわけではありません。
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稚魚~幼魚期(数センチサイズ)
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動物プランクトン:ほぼ100%
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解説: どんな魚も、最初はミジンコや動物プランクトン(コペポーダ)を食べて育ちます。 サビキ釣りで小さなアジやイワシが釣れるのは、彼らがまだプランクトン(アミエビ)を主食とするサイズだからです。
5. まとめ:その魚、今何を「何割」食べたがっていますか?
魚を釣る近道は、その魚が今「メインディッシュ(主食)」として何を意識しているかを知ることです。
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冬のグレには海藻を。
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夏のチヌにはカニやコーンを。
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青物には活きのいいアジを。
この「%」の感覚を持つだけで、餌選びやルアーセレクトの迷いがなくなります。

