【素朴な疑問】なぜ「海水氷」はスーパーで売っていないのか?魚を劇的に美味しくするのに普及しない3つの理由

「釣った魚を冷やすなら海水氷が一番」。

釣り人の間では常識となりつつあるこの事実。

しかし、いざ釣行前にスーパーやコンビニに寄っても、売っているのは真水の氷(ロックアイスや板氷)ばかりです。

なぜ、これほど鮮度保持に優れた「海水氷」は一般のお店で売られていないのでしょうか?

そこには、製造コストや需要、そして設備上の大きなハードルが存在しました。

今回は、なぜ海水氷が「釣具店や市場でしか手に入らないレアアイテム」なのか、その裏側を解説します。


理由1:機械がサビる(設備投資と維持費の問題)

最大の理由は、**「製氷機へのダメージ」**です。

通常、スーパーに置いてある製氷機や冷凍庫は、真水を凍らせることを前提に作られています。

ここに塩分を含んだ海水を入れるとどうなるか?

  • 配管や金属パーツがすぐにサビる(塩害)。

  • 塩分が結晶化してフィルターを詰まらせる。

海水氷を作るには、サビに強いチタン加工などが施された「海水専用の製氷機」が必要です。

この導入コストとメンテナンスの手間は、一般的なスーパーにとってはリスクが高すぎるのです。


理由2:一般家庭では「使い道がない」

スーパーの主な利用者は、釣り人ではなく、夕飯の買い物をする主婦や一般の方々です。

彼らにとって氷の用途は「飲み物を冷やす」か「買った食材を保冷する」こと。

もし間違って海水氷を買ってしまい、そうめんのつゆに入れたり、ウイスキーに入れたりしたら大変です(しょっぱくて飲めません)。

「釣り人以外には需要がほぼゼロ」**というニッチすぎる商品特性が、大手チェーン店での取り扱いを難しくしています。


理由3:きれいな海水の確保が難しい

ただの海水ならどこでも汲めますが、商品として販売する以上、**「きれいな海水」**でなければなりません。

港の湾奥の汚れた水や、雨水が混じった水ではなく、沖合の清浄な海水を汲み上げる、あるいはろ過する設備が必要です。

海の近くに立地し、常に海の状態を把握している釣具店や漁協だからこそ、質の良い海水を確保できるのです。


それでも「海水氷」を選ぶ価値がある理由

スーパーで売っていないからこそ、わざわざ釣具店で買う価値があります。

普通の氷(真水)との違いはおさらいになりますが、以下の通りです。

1. 浸透圧で魚が水っぽくならない

真水氷だと、魚の体液より塩分濃度が低いため、水分が魚の身に入り込み「水っぽい」刺身になります。

海水氷なら、体液と濃度が近いため、身の弾力と旨味をキープできます。

2. シャーベット状で急速冷却

海水は真水よりも凍る温度(凝固点)が低いため、マイナス温度のシャーベット状態を作れます。

これで魚を包み込むことで、芯まで一気に冷やし、鮮度低下をストップさせます。


まとめ

海水氷がスーパーで売っていない理由は以下の3点です。

  1. 塩分で機械が壊れるため、専用設備が必要だから。

  2. 釣り人以外には使い道がなく、需要が限定的だから。

  3. 清浄な海水の確保が手間だから。

つまり、海水氷は**「釣り人のためだけに作られた、特別な氷」**と言えます。

コンビニで板氷を買うのも手軽ですが、せっかく釣った魚を「最高に美味しい状態」で

持ち帰りたいなら、ぜひ専門店で海水氷をお求めください。

釣太郎では、専用設備で作った**高品質な海水氷(1kg 200円~)**を常時販売しております。

釣行の行きがけ、帰りがけに、クーラーボックスを持ってぜひお立ち寄りください。

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