海で育った魚を、水道水で作った氷で冷やす。
よく考えると、少し不自然なことに気づきませんか。
「釣った魚が水っぽい」「刺身の味が薄い」。
その原因は、魚の締め方ではなく、クーラーボックスの中の「氷」にあるかもしれません。
今回は、なぜ「海の魚は海の氷で冷やす」のが当然なのか、その理由を解説します。
一度この理屈を知れば、もう真水の氷には戻れなくなるはずです。
海で育った魚には「海水」が一番合う
魚は生まれた時からずっと、塩分を含んだ海水の中で生きています。
体内の細胞も、その環境に適応したバランス(浸透圧)を保っています。
そこに突然、塩分を含まない「真水(水道水の氷)」が触れるとどうなるでしょうか。
自然の摂理として、濃度の薄い真水は、濃度の高い魚の細胞内に入り込もうとします。 これが「水っぽさ」の正体です。
せっかくの脂や旨味が、入り込んできた真水によって薄まり、身がブヨブヨになってしまうのです。
「海水氷」なら、釣りたての味をキープできる
一方で、海水をそのまま凍らせた「海水氷」ならどうでしょう。
溶け出した水も当然「海水」です。
魚が元々いた環境と同じ塩分濃度なので、余計な水分が身に入り込むことがありません。
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身が締まる 適度な塩分によって身がキュッと引き締まり、心地よい歯ごたえが生まれます。
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変色を防ぐ 真水に触れると魚の色が悪くなることがありますが、海水氷なら美しい体色を長く保てます。
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旨味が濃い 細胞内の水分バランスが崩れないため、魚本来の濃厚な旨味がそのまま残ります。
「海の魚は、海の環境のまま持ち帰る」。 これが最も美味しく食べるための近道なのです。
プロの世界では「当たり前」の常識
市場や漁港で働くプロたちは、鮮度保持のために必ず海水(または海水に近い塩水)を使います。
彼らにとって、海産物を真水に長時間さらすことは、商品価値を下げる行為に他なりません。
私たち釣り人も、せっかくプロ顔負けの新鮮な魚を手に入れたのですから、プロと同じ方法で持ち帰るべきではないでしょうか。
「海水氷」を使うことは、特別なテクニックではなく、魚に対する最低限のマナーとも言えるのです。
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まとめ
海で釣れた魚は、海の氷で冷やす。
このあまりにもシンプルな「当たり前」を実践するだけで、釣果の価値は何倍にも跳ね上がります。
苦労して釣った一匹だからこそ、妥協せずに最高の状態で味わってください。
次回の釣行の際は、釣太郎の「海水氷」をお忘れなく。

