【釣り人必修】なぜ日本は魚の種類が多い?4つの海流と「魚の性格」を徹底解説

日本が「魚の国」と呼ばれる最大の理由。

それは、暖流と寒流が複雑にぶつかり合う、世界でも稀な立地にあります。

日本の周りには、以下の4つの海流が流れています。

  1. 黒潮(日本海流):太平洋側の暖流

  2. 親潮(千島海流):太平洋側の寒流

  3. 対馬海流:日本海側の暖流

  4. リマン海流:日本海側の寒流

それぞれの海流には、明確な「個性」があり、そこに住む魚たちの特徴も全く異なります。


1. 黒潮(くろしお):魚たちの「高速道路」

【エリア】

沖縄〜南紀(和歌山)〜関東〜房総沖 【特徴】 世界最大級の暖流です。

流れが非常に速く(時速7km以上になることも)、透明度が高いため青黒く見えることから「黒潮」と呼ばれます。

栄養分(プランクトン)は少なめですが、水温が高く、多くの回遊魚がこの流れに乗って北上します。

【魚の特徴:アスリート系】

黒潮に揉まれて育つ魚は、速い流れに逆らって泳ぎ続けるため、筋肉質で引きが強いのが特徴です。

身が引き締まっており、コリコリとした食感が楽しめる魚が多いです。

【代表的な魚】

  • カツオ(黒潮に乗ってくる代表格)

  • マグロ類(キハダ、クロマグロ)

  • ブリ(回遊魚の王様)

  • アオリイカ(暖流を好み、産卵のために接岸する)

  • シイラ、カジキ(夏の黒潮の申し子)

★ここ南紀は、この黒潮が本州で最も近づく場所の一つ。

だからこそ、磯からマグロやカツオなどの大型回遊魚が狙えるのです。

2. 親潮(おやしお):魚を育てる「栄養の宝庫」

【エリア】

北海道〜東北〜常磐沖 【特徴】 北極圏からの冷たい水を運ぶ寒流です。

「親潮」という名の通り、魚を育てる「親」のような海流です。

プランクトンが爆発的に多く、海の色は少し濁った緑や茶色に見えます。

【魚の特徴:メタボ系(脂乗り抜群)】

冷たい水温から身を守るために、皮下脂肪を蓄えようとします。

また、豊富な餌を食べて育つため、脂の乗りが非常に良く、濃厚な味になるのが特徴です。

【代表的な魚】

  • サケ・マス類

  • サンマ

  • タラ(マダラ、スケトウダラ)

  • カレイ・ヒラメ(底生生物が豊富なので大型化する)

  • カニ・エビ類

3. 対馬海流 & リマン海流:複雑な「日本海」

【エリア】

日本海側 【特徴】 黒潮の分流である「対馬海流(暖流)」と、大陸側から南下する「リマン海流(寒流)」が存在します。

太平洋側に比べて流れは穏やかですが、季節によって暖流と寒流の勢力が変わるため、多種多様な魚が入り混じります。

【魚の特徴:季節のハイブリッド】

夏は暖流系の魚、冬は寒流系の魚と四季がはっきりしています。

特に冬の日本海は荒れるため、魚たちは運動量が増えつつも寒さに備えて脂を蓄えます(寒ブリなどはその典型)。

【代表的な魚】

  • ブリ(冬の「寒ブリ」は有名)

  • ノドグロ(アカムツ)

  • ズワイガニ

  • ホタルイカ


奇跡の場所「潮目(しおめ)」

釣り人が大好きな言葉、「潮目」。

特に東北の三陸沖などは、南からの「黒潮」と北からの「親潮」がぶつかる場所です。

ここでは、暖かい水を好む魚と冷たい水を好む魚が両方集まり、さらにプランクトンが

大量発生するため、世界三大漁場の一つとなっています。

まとめ:南紀の釣り人は「黒潮」に感謝

  • 黒潮は、筋肉質で引きの強い「スポーツフィッシュ」を運んでくる。

  • 親潮は、脂の乗った「グルメな魚」を育てる。

私たち釣太郎のフィールドである南紀・和歌山は、まさに**「黒潮の恩恵」を最前線で受けるエリア**です。

磯から狙う大型のグレ、遥か南方から旅をしてきたアオリイカ、そして強烈な引きを見せる青物たち。

彼らは黒潮という「海流のベルトコンベア」に乗って、私たちの目の前までやってきます。

今度、海を眺める時は「目の前の海流が、遥か南の海と繋がっている」と想像してみてください。

一匹の魚との出会いが、より壮大なものに感じられるはずです。

南紀の釣り人は「黒潮」に感謝。黒潮は、筋肉質で引きの強い「スポーツフィッシュ」を運んでくる。親潮は、脂の乗った「グルメな魚」を育てる。釣太郎

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