道路には交通ルールがあるが、実は海にもある?釣り人が知らない海上の交通法とは

道路には交通ルールがあります。
信号、標識、優先順位など、すべてドライバーや歩行者が安全に行動するための約束事です。
では、海の上はどうでしょうか。

「海は広いから自由に動ける」「誰も見ていないから関係ない」
そう思っている人も少なくありません。

しかしそれは大きな誤解です。
実は海にも明確な交通ルールがあり、船を出す人は必ず守らなければなりません。

この法律は「海上衝突予防法(しょうとつよぼうほう)」と呼ばれ、全国どこで釣りをする人にも関係があります。
今回は釣り人が知らずに守っていないケースも多い海の交通ルールを、分かりやすく解説します。

海にも交通ルールがある。それが「海上衝突予防法」

陸では道路交通法。
海では海上衝突予防法
この法律は世界共通基準で、外国船にも適用されます。

つまり、船を操縦する以上、大きい小さいに関係なく全員が対象。
漁船、遊漁船、ゴムボート、ジェットスキー、カヤック。
すべてこのルールに従う必要があります。


船の優先順位。釣り人の船は実は下位

海では「どちらが優先か」が決まっています。

・操縦が困難な船
・漁労(漁作業)中の船
・帆船(風力で進むヨットなど)
・機走船(エンジンで走る船)

釣り船やレジャーボートは機走船に該当。
つまり、漁をしている地元漁船は釣り船より優先というわけです。

漁師さんの作業域に近づくのは厳禁。
「地元漁師の邪魔をしない」というマナーは、法律上も正しい行動です。


すれ違う時は“右側通行”が基本

船が正面から来た時は、お互い右に避けます。
道路の対向車と同じ感覚です。

・正面 → 互いに右へ
・横切り → 右から来る船が優先

つまり、自分の真正面から右方向に来る船が優先。
左から来る船は自分が優先ということになります。


夜の航海灯は「車のライト」と同じ

夜釣りで出船する場合、航海灯の点灯は必須です。

・左舷(左)→ 赤
・右舷(右)→ 緑
・船尾 → 白

これを付けないまま航行すると、道路でライト無しで走っているのと同じで非常に危険。
重大事故につながる事例も報告されています。


波を立てて漁港に入るのはNG

速いスピードで漁港に入ると、波で漁船が揺れ、作業の妨げになります。
住宅街を猛スピードで走るのと同じ状態です。

漁港への出入りは必ず低速。
波を立てない運転は海上でのマナーであり義務です。


航路標識(赤・緑ブイ)周辺での釣りは危険

船の航路を示す赤・緑のブイ。
この近くで竿を出したり道糸を流したりするのは危険。

船の航行を妨げる恐れがあり、場合によっては事故につながります。
航路付近では釣りをしないことが鉄則です。


「自分が優先だ」と思っていても、危険な場合は避ける

法律上は優先側でも、衝突しそうな場合には避ける義務があります。
交通事故と同じで、人命優先。
危険を感じたら即回避が原則です。


具体的に違反とされやすい行為

・無灯火で夜間航行
・漁港に高速で進入し波を立てる
・漁作業中の船の近くで釣り
・水上バイクで魚釣りのすぐ横を通過
・航路ブイのすぐ隣で道糸を流す

これらは場合によって警告・指導。
悪質であれば罰則対象になる可能性があります。


釣り人が特に気を付けたいポイント

・地元漁師さんの作業域には絶対近寄らない
・夜釣りの出船は航海灯点灯
・漁港進入時は最低速度
・航路標識やフェリー航路での仕掛け投入は避ける
・他船が近づいたらルールよりまず安全を優先

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