冬の天気予報で「北西の風、波高し」と聞くと、多くの釣り人は釣行を諦めるかもしれません。
しかし、和歌山県・南紀エリアのグレ師にとって、この予報はまたとないチャンスです。
実は、南紀の寒グレ釣りにおいて、北西風は釣果を飛躍的に伸ばす「恵みの風」となります。
風を味方につけた者だけが、警戒心の強い大型グレを攻略できるのです。
本記事では、なぜ南紀では北西風が吹くと釣れるのか、その明確な理由と具体的な攻略法を解説します。
目次
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理由1:地形が生む「背風」の恩恵
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理由2:「さざ波」がグレの警戒心を解除する
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理由3:風が作る「払い出し潮」に乗せる
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強風を攻略するタックル設定のコツ
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まとめ:風を恐れず南紀へ走れ
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1. 理由1:地形が生む「背風」の恩恵
まず最大の理由は、南紀エリア(特に串本〜那智勝浦方面)特有の地形にあります。
このエリアは南側に海が開けており、背後(北側)には紀伊山地の高い山々がそびえています。
そのため、冬の季節風である「北西風」は、陸から海へ向かって吹く「出し風(背風)」となります。
この風向きには、釣り人にとって絶大なメリットがあります。
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背中から風を受けるため、軽い仕掛けでも驚くほど遠投が決まる。
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足元の波(ウネリ)が風で抑えられ、磯際が安定する。
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真正面からの風ではないため、道糸のメンディング(操作)がしやすい。
他のエリアでは釣りにならないような強風でも、南紀の磯では快適に竿を出せることが多いのです。
2. 理由2:「さざ波」がグレの警戒心を解除する
寒グレシーズンの南紀は水温が下がり、海水の透明度が上がることが一般的です。
水が澄みすぎていると、賢い大型グレはハリスや釣り人の影を敏感に察知し、口を使いません。
しかし、北西風が強く吹くと海面に「さざ波」が立ちます。
この海面のざわつきが、ブラインド(目隠し)の効果を果たします。
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海中への光の差し込みが乱反射し、ハリスの存在感をごまかせる。
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釣り人の気配が消え、グレが浅ダナ(浅い水深)まで浮きやすくなる。
鏡のような凪(なぎ)の日よりも、風で海面がざわついている日の方が、圧倒的に食いが立つのはこのためです。
3. 理由3:風が作る「払い出し潮」に乗せる
「風で潮が動く」という現象も、釣果アップの重要な要素です。
背後からの強い北西風は、表層の海水を沖へと押し出します。
すると、磯際から沖に向かう「払い出しの流れ」が発生しやすくなります。
この流れに仕掛けを乗せることで、理想的な攻めが可能になります。
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マキエとサシエを、自然に沖のポイントへ同調させられる。
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沖にある本流や潮目とぶつかり、魚が溜まるポイントが形成される。
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エサ取りの多い足元を回避し、竿2〜3本先の深場を攻めやすくなる。
南紀のポテンシャルを引き出す「沖の潮目」を、風が人工的に作ってくれるのです。
4. 強風を攻略するタックル設定のコツ
いくら好条件とはいえ、強風下での釣りには適切なセッティングが必要です。
風に乗せて遠投するのは簡単ですが、仕掛けを馴染ませるための工夫が欠かせません。
【推奨セッティング】
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ウキ: 自重のあるタイプ(10g以上)の0号〜Bを選び、風に負けないようにする。
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道糸: 「サスペンド(沈む)」タイプを選び、風の影響を受けない水面下にラインを置く。
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ガン玉: 仕掛けが浮き上がらないよう、通常より重めのガン玉を打ち、張りを作る。
5. まとめ:風を恐れず南紀へ走れ
南紀の寒グレ釣りにおいて、北西風は敵ではなく「最強の味方」です。
地形が風を防ぎ、風が魚の警戒心を解き、風が潮を動かしてくれる。
これほど条件が揃うフィールドは、全国を見ても稀有です。
「風が強いからやめておこう」ではなく、「北西風が吹くから南紀へ行こう」。
この発想の転換ができれば、あなたはもっと多くの大型グレに出会えるはずです。
しっかり防寒対策をして、風の中の熱い釣りを体感してください。

