南紀の海水温が高止まり!黒潮蛇行か地球温暖化か?年次比較で読み解くエギング環境の変化

最初に

10月に入り、南紀エリアの沿岸水温が 26℃台と例年よりやや高め に推移しているとの報告があります。

この「水温高止まり」は、エギングにおいてはターゲットである アオリイカ の活性タイミングが変化するサインでもあります。

なぜ今年こうした状況になっているのか――

その背景として、

  • 黒潮の流路変化(蛇行)

  • 地球規模の海洋温暖化
    という2つの大きな要因が考えられます。
    今回は、その2つの要因を整理しつつ、過去年次の傾向も「簡易比較表」としてまとめてみました。

黒潮蛇行と南紀沿岸水温の関係

黒潮大蛇行とは?

蛇行が水温に与える影響

  • 通常ルートから離れることで、沿岸に届く暖流・冷水の配置が変化します。 海洋研究開発機構+1

  • 特に、黒潮が沿岸から離れて流れた場合、沿岸の水温が平年より低くなる傾向が確認されています。 消防防災博物館 –+1

  • 逆に、黒潮が沿岸近くを流れたり暖水の反流が入ると、沿岸水温が高めになる“暖水塊”状況も起きます。 三重県公式サイト+1

今年南紀での影響は?

  • 最新報告で「黒潮大蛇行が2025年4月に終息した可能性」が指摘されています。 気象庁+1

  • つまり、蛇行が縮小しつつある状況下で、黒潮が南紀沿岸に接近している可能性が高く、それが沿岸水温の上昇要因になっていると考えられます。

  • そのため、今年の水温高止まりは「黒潮の正常ルート近傍への復帰 + 暖水流入」が一因と考えられます。


地球温暖化・海洋全体の温暖化の影響

海水温上昇の長期傾向

  • 気候変動により、海洋表面水温の上昇が地球規模で観測されています。

  • 日本南岸でも、「海藻が消えた」「貝類の生育が変化した」という漁業・生態系への異変が、暖水化と黒潮蛇行の双方の影響として報じられています。 関西テレビ放送 カンテレ+1

南紀沿岸での具体的な報告

  • 例として、串本東側では2011年1月の水温が15.2℃だったのに対し、最近では17.9℃まで上昇したという漁師の証言があります。 関西テレビ放送 カンテレ

  • こうした数値上昇は「黒潮変動だけでは説明しきれない」「基底となる海水温の上昇(温暖化)が影響している」とされます。


年次比較表 ― 簡易データで傾向を見る

※ 正確な年次データ(海洋観測点毎)は公開されていない部分も多いため、数値は概況を示すもので、実測値を保障するものではありません。

年度 黒潮の流路状況 南紀沿岸水温傾向* 主な影響・釣りへのヒント
2017 大蛇行発生開始年 平年よりやや低め~変動大 水温低めゆえエギング浅場は遅延傾向
2018 大蛇行継続 平年比-約2℃(沿岸冷水傾向) 海洋研究開発機構+1 活性低下、小型主体+深場狙いが有効
2019–2021 大蛇行継続 変動幅あり、沿岸暖水反流混在 ポイント読みが難しい年が続く
2022 大蛇行長期化ピーク 沿岸暖水・熱波傾向出現 九州大学+1 浅場へのイカ接岸も見られ始める
2023 大蛇行継続中 高水温継続、海洋熱波影響 秋イカの接岸早期化の兆しあり
2024 大蛇行継続 高水温維持 例年より2〜3週早く活動開始の可能性
2025 大蛇行終息兆し 沿岸暖水+温暖化基調で高め維持 浅場シーズン込み入り早め、ランガン有利

*「水温傾向」は沿岸近くだけでなく若干沖合も含む広域傾向。
(※実測値データが限られるため“傾向として”読み取ってください)


釣り人が知っておくべきポイント

今年の南紀エギングの視点

  • 水温が例年より高め=浅場に早く差す傾向あり。ランガンスタイルでシャローから攻める価値あり

  • ただし、活性が過度に高いわけではなく、水温が高すぎると逆に中層〜深場傾向になる場合も。現在の26℃台はまだ“過程”とも言えます。

  • 蛇行復帰+温暖化という複合要因のため、水温だけでなく潮通し・ベイト状況・風向き・透明度も合わせて観察することが重要。

今後の変化を予測して準備する

  • 黒潮流路が安定し沿岸に近づくことで、水温がさらに下がりやすくなる=本格的な“秋イカ接岸期”が早まる可能性。

  • 温暖化基調のため、適水温域(23℃前後)が例年より高めになることも想定されます。つまり、「23℃なら釣りやすい」だけではなく、場合によっては「24〜25℃でも活性する」ことも。

  • 装備面では、「シャロー用軽めエギ」「早めのスローアクション」「朝夕マズメ+潮変動直後」を意識するのが得策です。


要約

今年の南紀沿岸で水温が高止まりしている背景には、

  1. 黒潮大蛇行終息傾向による暖流の沿岸接近

  2. 海洋温暖化による基底水温上昇

という二重構造的な影響が考えられます。

釣り人目線では、水温が例年より高め=浅場への接岸タイミングが早まる可能性を含みつつ、

ポイント読み・潮読み・ベイト状況を慎重に組み合わせて動くことが釣果アップの鍵です。

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