【衝撃の事実】アオリイカは水温1℃の変化で代謝が激変する
アオリイカをターゲットにするエギンガー(アオリイカ釣りの愛好者)にとって、「水温」は釣果を左右する非常に重要な要素です。
しかし、その理由を深く理解している人は意外と少ないかもしれません。
実は、アオリイカは私たち人間(恒温動物)とは異なり、**「変温動物」です。
そして、最新の研究や知見によれば、「たった1℃の水温変化でも代謝率が7〜12%も変化する」ことが指摘されています。
この記事では、この驚くべき事実がアオリイカの生態と釣りにどのような影響を与えるのかを徹底解説します。
アオリイカ=「変温動物」であることの重要性
まず、「変温動物」とは何でしょうか。 簡単に言えば、**「自分で体温を一定に保つことが
できず、周囲の環境温度(この場合は水温)によって体温が左右される生き物」**のことです。
私たち人間は、外が寒くても暑くても体温を約36〜37℃に保とうとしますが、アオリイカの体温は、基本的に「今いる場所の水温」とほぼ同じになります。
これが、アオリイカの行動を理解する上で最も重要なポイントです。
水温1℃で代謝が7〜12%変化するとは?
今回の本題である「水温1℃で代謝率が7〜12%変化する」という事実は、非常に衝撃的です。
「代謝」とは?
ここでいう「代謝」とは、生命を維持するためのエネルギー消費活動(呼吸、消化、運動など)全般を指します。
代謝率が変化するということは、アオリイカの**「活動レベル」や「エネルギー消費の効率」
が根本から変わる**ことを意味します。
具体的にどう影響するのか?
- 水温が上昇した場合(例:1℃上昇):
- 代謝率が7〜12%アップします。
- エネルギー消費が活発になり、より多くのエネルギー(餌)を必要とします。
- 消化活動も早まり、捕食活動(エギへの反応)が活発になる可能性が高まります。
- (ただし、適水温を超えて上昇しすぎると、逆にストレスとなり活性は下がります)
- 水温が低下した場合(例:1℃低下):
- 代謝率が7〜12%ダウンします。
- エネルギー消費を節約しようとします。
- 消化活動も鈍くなり、捕食活動が鈍くなります。
- いわゆる「低活性」状態になりやすく、エギを追う距離が短くなったり、反応がシビアになったりします。
たった1℃の違いが、彼らの「お腹の空き具合」や「動ける限界」を大きく左右するのです。
エギング(アオリイカ釣り)への応用戦略
この事実を知っていると、エギングの戦略が大きく変わります。
1. 「安定」した水温のエリアを探す
アオリイカは急激な水温変化を嫌います。
なぜなら、そのたびに代謝のバランスを大きく崩されるからです。
大雨による急な水温低下、冷たい風による表層水温の低下は、アオリイカの活性を一気に下げる要因となります。
釣行の際は、**「前日(あるいは数日前)から水温が安定している場所」**を選ぶことが、釣果への一番の近道となります。
2. 水温の「変化」を予測して攻める
- 水温が低下傾向の時: アオリイカの代謝は下がり、活性も低いと予測できます。 エギの動きをスローにし、フォール(沈下)時間を長く取る、またはボトム(海底)付近でじっくりと見せる釣りが有効になります。
- 水温が上昇傾向の時(適水温の範囲内で): 代謝が上がり、捕食スイッチが入りやすいと予測できます。 エギをキビキビと動かし、アオリイカの捕食本能を刺激する「動」の釣りが効果的な場合があります。
3. 「ベイト(餌)」と水温の関係も見る
アオリイカの代謝が上がる(=捕食が活発になる)タイミングは、彼らの餌であるベイトフィッシュ(小魚)の動きとも連動します。
水温が安定し、ベイトが集まりやすい場所は、アオリイカにとっても最高の「レストラン」となります。
水温計とにらめっこするだけでなく、ベイトの有無も併せて確認しましょう。
まとめ:水温1℃の重みを知ることが釣果アップの鍵
アオリイカが「たった1℃の水温変化で代謝が7〜12%も変わる」変温動物であるという事実。
これは、彼らが私たち人間が想像する以上に、水温という環境要因に支配されていることを示しています。
「今日はなぜか渋い」「急に釣れ出した」という状況の裏には、このシビアな代謝の変化が隠れているのかもしれません。
フィールドの水温変化に敏感になり、アオリイカの「気持ち」を想像することが、エギングマスターへの第一歩となるでしょう。


