最初に
同じ「マアジ」でも、実は一匹一匹で“体の形”に違いがあります。
特に 体高(たいこう)=背からお腹までの高さ に注目すると、脂ののり具合や食感まで変わってくるのです。
体高が高いマアジは「脂がしっかりのった美食家タイプ」。
体高が低いマアジは「脂控えめで引き締まったアスリートタイプ」。
つまり、見た目の高さが味の決め手 なんです。
体高が高いマアジ=脂のった“美食家タイプ”
体高が高いマアジは、主に 湾内や沿岸の瀬付き(居付き)マアジ に多く見られます。
動きが少なく、餌が豊富な場所でゆったり暮らすため、脂肪を蓄えやすい環境にあります。
・お腹まわりがふっくらしている
・身が厚く、背から腹にかけて丸みがある
・脂が多く、とろけるような口当たり
これが、釣り人が「黄アジ(きあじ)」や「瀬付きアジ」と呼ぶタイプです。
食味は非常に濃厚で、刺身や塩焼きに最適。
脂がのったマアジは、舌にまとわりつくような旨味が特徴で、まさに 美食家タイプ といえるでしょう。
体高が低いマアジ=引き締まった“アスリートタイプ”
一方、体高が低いマアジは、沖合を広く回遊するタイプ(回遊アジ) に多く見られます。
常に泳ぎ続けるため、筋肉質でスリムな体型。
・断面が細く、背と腹の幅が狭い
・運動量が多く、脂肪が少なめ
・身が締まり、歯ごたえのある食感
いわば、体を鍛え上げたアスリート。
刺身にするとあっさりしていて、フライや南蛮漬けなど“さっぱり料理”にぴったり。
脂が少ない分、冷えても身が締まりやすく、保存性にも優れています。
なぜ体高で脂の量が変わるのか?
魚の体型は、その生息環境によって変わります。
・潮の流れが穏やかで餌が豊富 → 動かない → 脂がたまりやすい
・潮が速く、広範囲を移動 → 常に泳ぐ → 脂が燃焼されやすい
つまり、体高=生活習慣の証。
人間でいえば、
「よく食べてのんびり過ごす美食家」か、
「鍛えて泳ぎ続けるアスリート」かの違いなのです。
この自然のバランスが、味や食感を左右しているのですね。
釣り人目線で見る「体高の見分け方」
釣り上げたマアジを観察するとき、次のポイントを見れば体高の違いが分かります。
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正面から見て、背中から腹までの厚みがあるか
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断面が“楕円”なら体高が高い、“丸”なら体高が低い
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お腹がふっくらしていれば脂のっている可能性大
釣りたてのマアジを比べると、見た目でもはっきり違いが出ます。
「体高が高いマアジ=脂のり上々」「体高が低いマアジ=さっぱり風味」
この違いを知っておくと、釣り後の調理もグッと楽しくなります。
料理の相性を選ぶなら「体高」を見よ!
| 体高 | 特徴 | 脂の量 | 食感 | 向いている料理 |
|---|---|---|---|---|
| 高いマアジ | 居付き型(瀬付き) | 多い | 柔らかくジューシー | 刺身・塩焼き・一夜干し |
| 低いマアジ | 回遊型(沖アジ) | 少なめ | 引き締まり歯ごたえあり | フライ・南蛮漬け・マリネ |
このように、マアジの体高を見れば、どんな調理が合うか一目で判断できます。
特に釣りたての時には、光沢と厚みをよく観察しておくとよいでしょう。
まとめ
マアジの体高差は、まさに「脂のりのバロメーター」。
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体高が高いマアジ → 脂がのった美食家タイプ。濃厚な味で刺身・塩焼きに最適。
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体高が低いマアジ → 脂少なめで引き締まったアスリートタイプ。フライや南蛮漬け向き。
釣り場でも市場でも、マアジを選ぶときは「体高」を意識してみましょう。
その一匹の“生活スタイル”まで見えてくるはずです。
🧩 要約
マアジの体高で脂のりが決まる。
体高が高いほど脂がのり、体高が低いほど引き締まる。
つまり、体の高さを見るだけで「味のタイプ」が予測できる。


