アオリイカは活けアジを丸呑みせず、「精髄=脊髄部分」から食べ始めます。
なぜ頭や尻尾ではなく背骨を狙うのか?ヤエン釣り師必見の捕食メカニズムを詳しく解説。
最初に
ヤエン釣りをしていると、アジの胴体だけが食いちぎられて戻ってくることがあります。
まるでナイフでえぐったような、赤い断面。
これは単なる「かじり跡」ではなく、アオリイカが狙って“精髄=脊髄部分”を吸い取った痕跡です。
アオリイカは偶然そこを噛むのではなく、
意図的に“アジの神経を切る位置”を攻めているのです。
アオリイカは「脳ではなく精髄(脊髄)」を狙う
アオリイカの捕食は、非常に理にかなっています。
活アジを襲うとき、まず背中側から抱きつき、鋭い口(クチバシ)で脊髄を噛み切る。
なぜ頭や腹ではなく、脊髄なのか?
それは――
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脊髄を破壊すると、アジの体が一瞬で“動かなくなる”
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それでも心臓は動き続けるため、「新鮮なまま」ゆっくり食べられる
つまりアオリイカは、活けアジを“活け締め”にしてから食べているのです。
なぜアオリイカは胴体の中央から食べるのか?
アオリイカは獲物の「最も栄養が多い部分」を熟知しています。
アジの胴体中央には、
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肝臓(エネルギー源)
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胃・腸(栄養の塊)
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脊髄(神経の要)
が集中しています。
そのためアオリイカはまず、胴体中央=精髄付近を噛み砕き、
体内の栄養液(精髄液)を吸い取るように捕食します。
これが画像のような「背中をえぐるような食い跡」の正体です。
ヤエン釣り師が知っておくべき3つのサイン
① 胴体中心だけが噛まれている
→ イカがまだ近くにいる確率が高い。追い食いを狙えるチャンス。
② 頭・尾が残っている
→ 最初の捕食段階。イカは満腹ではない。再アプローチで再捕食を狙う。
③ 骨(背骨)が露出している
→ 精髄を吸われた証拠。神経系を麻痺させてから食べた痕。
これらを見極めることで、「今のイカは食い気があるのか・もう離れたのか」を判断できます。
アオリイカの捕食メカニズムを理解するメリット
ヤエン釣りは、「イカの心理を読む釣り」。
そのため、食い跡から行動パターンを予測することが重要です。
| 捕食部位 | イカの心理 | 次の行動予測 |
|---|---|---|
| 胴体中央(精髄部) | 初期捕食・神経切断 | まだ近くにいる |
| 腹側(内臓部) | 栄養摂取 | 食欲強く、追い食いしやすい |
| 頭側(エラ周辺) | 捕食完了 | 満腹・離れる可能性高い |
この知識があれば、アジを交換するか・ヤエンを投入するかの判断が格段に速くなります。
ヤエン投入のタイミング
精髄を噛まれた直後は、イカがアジをしっかり抱いている状態。
この瞬間が最大のチャンスです。
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アタリから約20〜30秒待ち
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ラインテンションを一定に保つ
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イカが止まった瞬間にヤエンを滑らせる
このタイミングで入れると、掛かる確率が最も高いです。
まとめ
アオリイカは活けアジを丸呑みするのではなく、脊髄を噛み切り「精髄(神経液)」から吸い取る。
つまり、アオリイカは「生かしたまま食べる」。
これが、彼らの捕食本能の究極の形です。
ヤエン釣り師にとって、食い跡は「痕跡」ではなく「会話」。
アオリイカの動きを読み解く最強の手がかりなのです。


