磯釣りで人気のターゲットであるグレ(メジナ)。
釣り人の目の前で、エサを食べる直前に体をひねりながらターンする動作を見せることがあります。
この一瞬の動きには、潮流の影響や捕食スタイルなど、複数の要因が絡み合っています。
この記事では、ターン行動の科学的背景とフカセ釣りに活かすポイントを詳しく解説します。
グレの基本生態
・沿岸の磯際や藻場を回遊する雑食性の魚
・口は小さく臼状の歯を持ち、海藻・付着生物・甲殻類を捕食
・潮流に敏感で、潮に乗ったエサを効率的に取り込む能力が高い
・群れを成して行動することが多く、食い気が立つと一気にエサに殺到する
捕食時にターンする4つの主要要因
1. 潮流に合わせた姿勢調整
グレは潮上から流れてくるエサを待ち受ける習性があります。
捕食直前に体を反転させて潮に正対することで、エサを自然に口へ運びやすくします。
特に磯場で潮が複雑に流れる環境では、最後の瞬間に体勢を整えるターンが欠かせません。
2. エサ確認のための視覚行動
警戒心が強いグレは、エサを一度見てから吸い込む傾向があります。
横方向からエサを確認するためにターンし、異物や違和感がないかを確かめます。
仕掛けの不自然さを察知すると、吸い込み直前に吐き出してしまうこともあります。
3. 口の構造による吸い込み効率
メジナの口は前向きに大きく開きにくく、
体を斜めにして吸い込むほうが効率的です。
そのため、エサの下流側へ回り込みながらターンして、
水流を利用してエサを吸い込みます。
4. 群れ内競争
群れで捕食する際には、他の個体にエサを奪われないよう
ターンしながら素早く吸い込む横取り行動が見られることがあります。
この場合、ウキが一瞬で消えるほどスピードのあるアタリが出るのが特徴です。
フカセ釣りでの攻略ポイント
・仕掛けを自然に流す
ターン動作を誘発するためには、エサが潮に自然に乗る状態を作ることが重要です。
ウキ下やガン玉の位置を微調整し、潮の流れに同調させましょう。
・高感度ウキの活用
ターンの瞬間はウキがわずかに沈む、止まるなど微細な変化が出ます。
高感度ウキを使うことで、吸い込み前の小さな前アタリを見逃さず合わせが決まります。
・ハリスの柔軟性
ターンに合わせて仕掛けが自然に追従するよう、細めでしなやかなハリスを選ぶことで吸い込みがスムーズになります。
・撒き餌との同調
撒き餌と付けエサを完全に同調させると、
グレがターンするタイミングと位置をコントロールしやすくなります。
まとめ
グレ(メジナ)の捕食ターンは、
・潮流に合わせた姿勢調整
・エサ確認のための視覚行動
・口の構造による吸い込み効率
・群れ内競争
これら複数の要因が複雑に絡み合った結果です。
この習性を理解すれば、ウキの動きや仕掛けの設定に活かせるため、
フカセ釣りの釣果アップに直結します。
ターンの瞬間に生じる微細なアタリを逃さず、グレ独特の駆け引きを楽しんでください。


