ウナギ・ドジョウ・アナゴ。
どれも細長く、触るとヌルヌル滑る魚たちです。
「一番滑るのはどれ?」と聞かれたら、釣り人や料理人でも意見が分かれるほど。
今回は、この3種を科学的に比較し、ヌルヌルの正体と進化の理由を解説します。
目次
[1. ヌルヌルの正体は“粘液”]
[2. ウナギの滑り度]
[3. ドジョウの滑り度]
[4. アナゴの滑り度]
[5. 3種比較の結論]
[6. 滑りを落とす下処理のコツ]
1. ヌルヌルの正体は“粘液”
・皮膚表面から分泌されるムチン質の粘液
・水中での摩擦抵抗を減らし、敵から逃げやすくする
・体表の細菌や寄生虫から身を守るバリア
この粘液は魚種ごとに成分や量が異なり、滑りやすさの差を生み出します。
2. ウナギの滑り度
・淡水魚の中でも粘液量が圧倒的
・全身がヌルヌルで、素手で掴むのはほぼ不可能
・外敵から逃れる際、岩の隙間をスルリと抜けるために進化
滑り度:★★★★★(ほぼ最高クラス)
釣り上げた瞬間に暴れながら回転するため、掴んだ手が一瞬で滑ります。
3. ドジョウの滑り度
・ウナギより短く細いが、粘液量は多め
・田んぼや泥底で生活するため、泥や菌から守る必要がある
・水槽やバケツで掴むと、指の間をスルッと抜ける
滑り度:★★★★☆(かなり高い)
ウナギほどではないが、泥環境ゆえ粘液は厚め。
4. アナゴの滑り度
・海水魚で、ヌタウナギほどではないが分泌量は多い
・海底の砂泥や岩穴で生活
・体表を守る粘液は強いが、ウナギほど粘り気は少ない
滑り度:★★★☆☆(中程度)
ヌルヌルは感じるが、ウナギやドジョウに比べるとややサラッとした印象。
5. 3種比較の結論
滑りやすさを総合評価すると
1位:ウナギ(★★★★★)
2位:ドジョウ(★★★★☆)
3位:アナゴ(★★★☆☆)
特にウナギは、粘液の量と粘り気の両方で群を抜いています。
ドジョウは泥環境に適応するため厚めの粘液を持ち、
アナゴは海水の塩分により粘度がやや低め。
6. 滑りを落とす下処理のコツ
・ウナギやドジョウは塩をまぶして揉むと、粘液が浮き出て落ちやすい
・アナゴは熱湯をサッとかけてから冷水に入れる「湯霜処理」で簡単に除去
・下処理を丁寧に行うと、臭みが消え、焼き・煮付け・蒲焼きの味が格段にアップ
まとめ
ウナギ・ドジョウ・アナゴはいずれも滑りやすい魚ですが、
最も滑るのはウナギです。
粘液はただのヌルヌルではなく、
・摩擦軽減
・防菌防御
・捕食回避
といった進化の成果。
触る時は軍手やタオルを使い、下処理で粘液をしっかり落としてから調理することで、
臭みが消え、旨味を存分に楽しめます。


