稚魚放流は、漁業資源の回復や維持、生態系の保全などを目的に、国内外で広く行われています。

放流される魚種は、その地域の環境や経済的な重要性によって異なりますが、

代表的な魚種と成魚までの生存確率について解説します。


どな魚が放流されているか

日本で主に放流されている魚は、経済的価値が高く、養殖技術が確立されている種が多いです。

  • サケ・マス類: サケ、サクラマス、アユ、イワナなど。特にサケは、親魚が戻ってくることが期待できるため、大規模な放流が行われています。
  • 海産魚: マダイ、ヒラメ、カンパチ、シマアジ、キジハタ、トラフグなど。高級魚として知られ、漁業振興の主力となっています。
  • 甲殻類・貝類: クルマエビ、アワビ、ホタテなども稚魚(または幼生)の段階で放流されます。
  • 淡水魚: ヘラブナ、コイなども放流されることがあります。

これらの稚魚は、孵化場で数ヶ月から1年ほど飼育され、ある程度の大きさに育った後に放流されます。

成魚まで育つ確率は何%?

稚魚が成魚まで育つ確率は、非常に低いのが現実です。具体的な数字を出すことは困難ですが、

一般的に1%以下と言われています。

例えば、サケの稚魚の場合、成魚になって川に戻ってくる確率は**0.1%〜数%**程度という

研究結果もあります。

この確率が低い主な理由は以下の通りです。

1. 高い捕食リスク

養殖場で育った稚魚は、自然界の捕食者(大型魚、鳥、カニなど)から身を守る術を十分に身につけていません。

放流直後は特に、多くの稚魚が天敵に捕食されてしまいます。

2. 環境への適応の難しさ

養殖環境は水温や水質が管理されていますが、自然の海や川は常に変化しています。

餌の確保も難しく、飢餓や病気で死んでしまう稚魚も少なくありません。

3. 資源回復への貢献

低い確率であっても、放流事業は大きな意義を持ちます。

多くの稚魚を放流することで、その中のわずかな個体でも生き残って成長し、繁殖に貢献すれば、

その地域の水産資源の維持・増加につながります。

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